「宇宙のサイズ」 : みずほ證券旧友会での講演会 (2015年)
10月16日(金)に行われた「宇宙のサイズ」の講演会に出席された人達のために、その講演会のノートをここにアップしておきます。色々な質問に対して、講演会中においては時間制限のために、しっかり答えられてはいませんでした。そのためここでは解説書を挙げますので、それをお読みいただければ、ある程度の回答が見つかるものと思います。質問者の一人が「NHKでもBBCでもブラックホールの特集を放送していましたが、それらは間違いなのですか?」と言う質問をされましたが、これは非常に印象的でした。それに対して私は「そうですね。残念ながら、あれは全て、でたらめですね。NHKの科学担当者もこの講演会に参加されたらよかったでしょうね。」と答えましたが、これには会場が爆笑しました。いずれ、この講演ノートをもう一度読み返して頂きたい思っています。そしてさらに疑問がある場合は、メールで質問して頂ければ出来る限りの回答はいたします。
今回、物理の専門家ではない一般の人達に講演をしてみて、とくに強く感じたことが一つあります。それは論理的な思考法を持っておられる人達は一般相対論やブラックホールなどの問題点を指摘すると、それを正確に理解できているという事実です。講演中においても、また講演が終わった後の質問タイムの時でも、空間が曲がったり膨張したりするという概念が如何にいい加減で無意味であるかという問題を直感的に解説しました。それは例えば、専門家はビッグバンでは空間(宇宙)が膨張したと主張していますが、「それではその時、銀河も一緒に(空間にくっ付いて)膨張したのでしょうか?」と言う事を質問形式で解説したとき、論理的思考法を持っている人達は直ちにその深刻な矛盾点に気が付いていました。これまで「一般相対論の専門家」と称している人達の方が、むしろ正常な論理的思考法に欠けていることはわかっていましたが、その意味でも一般の人達がしっかりと正しい反応をしてくれたことに安堵し、また実際、これは本当に嬉しい事でした。
講演会ノート PDF
重力の理論 PDF
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