繰り込み理論 : 解説 (2016年4月) 『宇宙の夜明け』から抜粋
『宇宙の夜明け』第1章の5節の抜粋です。ある意味ではこの部分だけ独立に読まれても、その内容は比較的わかり易く書かれていると考えています。但し、現在(2024年)の状況から見ると、かなり不十分なレベルの理解となっているところが何か所か存在しています。しかし、その段階での解説も、それなりに学ぶ所があると思ってこの解説をそのまま載せています。
現在、『繰り込み理論』に関しては、場の理論計算で使われた Feynman の伝搬関数に問題があった事がわかっています。この伝搬関数はフォトンの運動方程式を解いて求められる Lorentz 条件の式 kε=0 を考慮していなかった事が全ての問題の根源となっています。Dirac 方程式の場合、必ず運動方程式を解いて波動関数の形を決めていますが、フォトンの場合、この操作が見過ごされてきました。現代物理学の視点からしたら、本当に残念なこととなっています。
詳しい問題点を理解されたい場合、小ノート『 何故、繰り込み理論は間違えたか? 』を参考にして頂ければと思います。
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