卒業生の皆様へ : ヒイラギと思い込み (2014年10月)
9月の終わりに、海水温からみてシロギスはまだ深場には行ってはいないだろうと言う情報を得て、内房の海岸に家内と釣に行きました。朝10時半には海岸に着いて、早速、投げ釣を始めました。予想通りシロギスはまだ海岸近くにいるようで、あたりがすぐに来て18cmクラスのシロギスが釣れました。その日は午後2時まで釣をして、最終的に結構型の良いシロギスが6匹、セイゴ(19.5 cm)が2匹、いしもち(16 cm)が2匹、真ゴチの小さいの(18 cm)が1匹。それからピンギスやメゴチが9匹でした。
ただ、それに10匹ほどヒイラギが釣れていました。『これはネコマタだから駄目だね』と言ったら、家内は『これはエノハだから美味しいはず』といい、さらに地元の人が『これは美味しい魚だよ』と言ったため、一応、家に持ち帰りました。その日に煮付けにして食べましたが、これは確かにエノハです。非常に美味しいので吃驚しました。キスの煮付けも美味しいのですがヒイラギにはかないませんでした。ちなみに調べて見たら、ヒイラギの事を浜松ではネコマタ、米子ではエノハ、千葉ではギラと呼ぶと解説されていました。浜名湖では常に邪魔な魚として捨てていたのですが、食べてもまずい魚であると思い込んでいました。自分は食べた事はなかったのですが・・・・
思い込みと言うものは本当に恐ろしいものです。これでは『アインシュタインの一般相対論は間違いである』と言う事を人々が認識するのにはまだまだ時間がかかりそうです。自分のまわりの沢山の優秀な若手諸君は一般相対論の間違いを検証し理解する事にそれ程時間が掛かってはいません。しかし古手の研究者達は「思い込み」が強すぎて理解する事は非常に難しいとは思っていました。特にその分野で長年研究してきた人達にとっては『アインシュタインだから正しいはずだ』と言う「思い込み」から抜け出すのは相当に難しいものであると言う事をますます強く感じた次第です。恐らく、この人達は物理の研究をやめるまでこの思い込みから抜け出す事は不可能なのでしょう。余程の事が起こらない限りは・・・・
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