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卒業生の皆様へ　:　釣り日記 :　シロギス釣り

[釣り日記３７]　☆　　　シロギス釣り　(２０２４年１０月)
１０月の始めに、雨予報にもかかわらず今月最初の釣りに出かけました。幸い、結果的には雨も降らなく、また大潮で下げ潮でもあり、釣りとしてはほぼ最高の条件となりました。実際、この日はこれまでにない程、シロギスが良く釣れて、さすがにこれには吃驚しましたが、また楽しさも格別なものでした。
その日、朝６時に渡船して１１時には帰ると言ういつものパターンでの釣行です。それで堤防の場所ですが、ハゼが釣れる可能性が高いと思われる堤防で釣りを開始しました。ここは、今季これまでシロギスがほとんど釣れてはいなかった場所ですが、しかし２年前にはこの時期、ハゼが良く釣れた場所です。従って、ここならば少しはハゼが釣れるかも知れないと言う事で、これがここを選んだ主な理由でした。
そして、１投目からアタリがあり、良型のシロギスが釣れました。夏場に２回ほどここで釣った時はアタリはなく、３０分ほどで他の場所に移動したものでした。それで、投げてすぐのアタリにちょっと驚きながらも、これはひょっとしたらシロギスがいるかも知れないと感じました。実際その後、何処に投げても必ずと言っていい程、シロギスが釣れて、それが１０時半までほとんど途切れることなく続きました。しかも、この場所は普段、海側ではあまり釣れてはいないのですが、しかしその日は海側も陸側に劣る事はなく釣れ続けました。これは、大きなシロギスの群れがこの辺一帯にいるとしか考えられないものでした。
実際、海側に投げた１投目ではすぐに２回続けてアタリがあり、シロギスが２匹掛かった事が分かったため、ゆっくりとサビキながらもシロギスを取り込む事にしました。ところが、すぐ近く(５ m くらい先)で強いアタリがあり、これには吃驚しました。それで、ともかく慎重に魚を釣りあげたところ、何と、一番下の３番目の鉢に掛かっていたのは２０ cm のアジでした。アジがこの浅い堤防のすぐ手前で釣れることなどめったにないものです。これには本当に驚きましたが、まだこの段階ではアジの群れがいる可能性は全く考えてはいませんでした。
８時半ごろになって一休みの意味もあり、海側に投げていた竿を堤防の真下に仕掛けを垂れた状態で置いておきました。この場合、錘を５０ cm 程、底から浮かせておくと、うまく行けばベラやメバルが釣れる事があります。丁度その頃、黒鯛釣りの寺内さんがやってきました。黒鯛釣りの場合、基本的には堤防全体を歩き回って釣ると言うスタイルが一般的なので、彼は『陣中見舞い』に来られたものでした。ところが、寺内さんが『竿が揺れていて何か掛かっていますよ』と言われたので、魚を取り込んで貰うように頼みました。これは、陸側に投げた竿に２連でシロギスが掛かっていて、丁度その時にそのシロギスの取り込み中だったからです。この時『アジだ』と言われて驚きました。堤防脇のすぐ真下でアジが釣れたのは勿論、初めてですね。それで寺内さんは『ちょっとアジングをやってみよう』と言われて、その後２０分くらいの間に次々と良型のアジを釣り上げていました。彼も『こんな事は初めてです』と言っていましたが、アジの群れにあたったと言う事だと思います。
結局、この日はシロギスが５１匹釣れて、釣りとしてはこれまでに経験したことがない程、面白い釣りとなり、本当に嬉しい限りでした。しかも大半が良型であり、さらに 20 cm 前後のシロギスが数匹混じりましたが、これは引きもかなり強いもので、釣りとしても最高に楽しいものでした。今回、シロギスが１匹か２匹掛かっていて、その残った仕掛け針にアジが掛かると言うケースが何回もありました。これはシロギス釣りとしては異例の事であり、実に面白いものでした。しかし、２回ほどはハリスを切られています。恐らくは一定以上大きなアジだと７号の仕掛け針では取り込みが難しいと言う事でしょうか [ シロギスとアジ ]。
しかしながら、最初に釣りたいと思っていたハゼは結局、１匹も掛かりませんでした。宮川さんの話しだと、しばらく前に店の前の小さな港で、しかもかなり浅いところでハゼが良く釣れていたようです。しかし今は１０月なのに、沖堤防のハゼはどこに消えたのでしょうか？

☆☆☆☆☆☆☆☆ 　１週間後、再びシロギス釣りに出かけて同じ場所・同じ時間帯で釣りをしてみました。しかし前回と比べて、アタリは半分以下で、やはり大きな群れはそこにはいませんでした。その日は、結局シロギスが１９匹釣れたので、まずまずと言うところでした。その代わり、アジはかなり群れでいたようです。途中からはアジ釣りの方が主力になりましたが、これはアジ釣りが予想以上に面白いからですね。その日、アジは２３匹釣れましたが、かなり大きなアジ(20 cm - 22 cm)でした。さらに、２６ cm 程のサバが３匹掛かり、これは引きが強くて釣りとしてはなかなか面白いものでした。新鮮なサバを味噌煮で食べると薄味でも非常に美味しいものですね。

[釣り日記３６]　☆　　　シロギス釣り　(２０２４年９月)
今年の夏、沖堤防でのシロギス釣りは昨年と比べて明らかに良く釣れていました。しかしながら、この夏はひどく暑かったので、基本的には９時か１０時には釣りを終了していました。従って、４時間の釣りが基本でした。その場合、シロキス釣りの釣果としてはハゼも含めて、大体、３０匹前後は釣れていましたので、自分達の夕食には十分なものでした。特に、ハゼが１０匹程は混じっていたので、これは嬉しい限りでした。やはり沖堤防のハゼは刺身で非常に美味しいものですね。尤も、まだそれほど大きくはないので捌くのは大変ですが・・・。
９月半ば、孫達が釣りに行きたいと言う事で、その１週間前に探索釣をしました。何処にいるかを見るため、少し歩いて釣れる場所を探すと言う釣りをして見ました。ところが、何処にもシロギスはいなくて吃驚しました。特に、これまで良く釣れていた所で、孫達と一緒に釣る第１候補の場所では、アタリがないどころか餌も全く取られないので、その日は３時間の釣りで終了しました。
そしてその当日、６時の船で孫達を連れて沖堤防に釣りに行きました。宮川さんには『この夏、４度目でやっと連れてこれたね』と言われましたが、実際、計画していた日にちには台風の影響で３回、悉く出船できないと言う事態になっていました。沖堤防では風が風速７～８m/s を超えたら危険なのでこればかりは仕方がない事ですね。強風で満潮にあたったら、堤防では海水をかぶってしまう危険性があるように思います。
その日の船頭さんは先週に続いて三木さんでした。船に乗る時に『先週は先生があちこち歩いておられたので、これは釣れていないのだと思っていました』と言われてしまいました。それでその日、休日であったため堤防での釣客はかなり多かったのですが、自分が選んだ堤防の場所には誰もいなくてこれはラッキーでした。恐らく、カワハギが良く釣れていたため、A 堤防を選んだ釣り師が多かったものと思われます。そして、仕掛けを作り餌を付けて、投擲した竿を孫に渡しました。それですぐに次の仕掛け作りに入りました。ところが、新しい仕掛けをバッグから取りだしている時に『釣れた』と言ってきたので吃驚でした。それで『今日はここにシロギスがいるのだ』と確信しました。
その日、先週とは全くの別世界となり、次々とシロギスが釣れて、これは本当に嬉しいものでした。それ以上に、やはりほっとしたと言う気持ちが一番、大きいものでしたね。結局、その日の釣果は１１時まで釣って、シロギスが５９匹、ハゼが１０匹釣れました。それに加えて、今年初めてギマが２匹釣れてこれもうれしいゲストでした。釣りは天候に大きく作用されますが、潮にもやはり大きな影響を受ける場合があるようですね。シロギス釣りでは、基本的には下げ潮の時によく釣れています。しかしこれはあくまでも平均したら(経験的には)そうなっていると言う事であり、実際には上げ潮下げ潮だけではなく、色々な条件で釣れたり釣れなかったりすると言う事であろうと思います。これから秋になってもシロギスの釣果は安定して良い状態のまま続いてくれるのか、それとも急激な変化が起こるのか、こればかりは全くわかりません。良い状態が続いてくれる事を祈るばかりです。
電磁気学の教科書を冊子体で出版(自費)する事にしました [ 電磁気学の教科書 ]。ネットやタブレット版が全盛の時代に紙ベースの本に興味を持つ若者が多いとは思っていませんが、しかし本で学ぶ事の重要性は今も変わる事はありません。特に基礎物理学をきちんと習得するためには、計算はノートで行い、本には書き込みをしながら理解を深めて行くと言う紙ベースの勉強が最も重要であると考えています。

☆☆☆☆☆☆☆☆ 　その数日後、同じ堤防で同じ場所さらに同じ時間帯で釣りをしたのですが、アタリは前回の３分の１以下となっていました。それで、シロギス２１匹、ギマ３匹釣れましたが、ハゼはゼロでした。ハゼがどこかに消えてしまったと言う事は驚きですが、これも海の難しさですね。これが潮の関係なのかどうかまだ自分には分かっていませんが、しかしこの時間は下げ潮の時間帯でした。
その日、ゲストとしてワタリガニが釣れました。このカニの美味しさは良く知られているものですが、この釣れたカニは結構、カニみそも多くて、さらに味は非常に上品で最高に美味しいものでした。それと、釣り友達からカイズ(25 cm)を頂きました。この時期の黒鯛は少し雑駁で、味も今一であると言われていますが、カイズは全くの別物ですね。これは捌いて刺身にして、ギマのキモズで食べましたが、珍味で非常に美味しくて驚きました。これこそが釣り師の特権ですね。

[釣り日記３５]　☆　　　シロギス釣り　(２０２４年８月)
今年の沖堤防でのシロギス釣りにおいては、例年になく場所の選定が難しいものとなっています。沖堤防付近にはかなり多くのシロギスが確実にいると思うのですが、しかしながら、ある堤防で６０匹釣れたと言う釣果があっても、数日後にはそこで全く釣れないと言う事が日常的に起っています。従って、釣る場所をどう選ぶかはかなり難しいものとなっています。
この６月は A 堤防で比較的よく釣れていたのですが、今季は海側でしか釣れませんでした。例年は陸側で主に釣れていたのですが、この原因は分かってはいません。しかし、そこも７月初めには１５匹前後に落ち込みました。但し、雨が強く降ったり、また猛暑で風が全くなくなってしまったりで、早めに(朝９時)切り上げていたことも事実ですが・・・。
それで、他の堤防で釣る事にしました。ところが、B 堤防でも同じことが起こりました。それは、１週間前にはそこで６０匹釣った人がいたと言う場所で釣りをしたのですが、やはりそこでのアタリはゼロでした。これにはがっくり来ましたね。但し、そこで６０匹釣った人は１０本針を使いこなせると言うトーナメンターとの事でした。宮川さんもこの人達のまねはしない方が良いと暗に言われていましたが、確かに、４色ギリギリで投げられるかどうかと言うレベルと、７色までは行けると言うようなセミプロの釣り師と同じような釣りは出来ませんね。
その日、猛暑の予報でしたが一定以上の風が吹くと言う事だったので、朝５時の船で渡船して１０時まで釣りました。沖堤防では、風があれば３０度近くあっても何とか釣りができます。しかし無風で３０度越えの場合、年寄りには沖堤防の釣りはまず無理ですね。それでその日、『ここならば釣れるだろう』と言う場所で釣りを始めました。この場所は昨年までは釣れた事がない所でしたが、一応、釣れるかもしれないと言う根拠はありました。それは、その近辺を歩き回って釣りをしていた時に、確かにその水路近くで少しアタリがあったからです。しかしその時は、やはりそこで釣れる事はないだろうと言う思い込みはありましたね。
その日はシロギスが３７匹釣れて、まずまず良かったものです。特に、９時前後には３連で２回ほど釣れたりと良く釣れた時間帯がありました。但し、これはほんの数分間でしたが、それでも結構、アタリが良くて楽しめた事は確かです。それにイシモチが３匹釣れてこれは嬉しい限りです。イシモチは群れで行動すると言われていますが、確かに最初に釣れたのは２連でした。そしてそのあとまたすぐ１匹釣れたのですが、しかしそれ以降は掛かりませんでした。尤も、イシモチが釣れてから３０分ほどで上がっているので、あるいはその後もイシモチが釣れた可能性はあるとは思います。それで、大きなイシモチは昆布締めにして、後は塩焼きで食べました。イシモチを昆布締めにすると、恐らくはその水っぽさが抜けて昆布のうまみがしみ込むために非常に美味しくなるものと思っています [釣果]。
ところで、最近(この１年)は自分の『スマートフォン』を持って沖堤防で釣りをしています。沖堤防では連絡手段がこれしかないからどうしても『スマートフォン』は必要ですね。普段、この『スマートフォン』を使う事はありませんが、実際、携帯購入の理由は沖堤防での利用ですからその役割は十分、果たしています。それと、スマートフォン OS の Android を見ていると、昔の NEC パソコン 9801 を思い出します。勿論、Android は９８とは無関係でしょうが、その９８も当時、それなりに良さはありましたね。しかしながら Windows 95 が出てからは、パソコンも一気に様変わりしました。
この Windows 95 が発売されてまもなくの頃、卒業生が２人、研究室に訪ねてきたことがありました。その内の一人は『Windows 95 の中身を自分でいじれないとこの分野では飯が食えない』と言っていました。さらに２人とも『アセンブリ言語を使える事は当たり前の事です』との事でしたが、結局、『うまくプログラムを組むためには回路(アセンブリ)で考える方が直感的にプログラムが造り易いし、また速くなる』と言う事のようでした。しかし、自分には到底、出来ることではないとしみじみと思ったものです。自分に取って『computer は FORTRAN でプログラムを組んで数値計算を実行して、物理をより深く理解するための手助け』となる事であり、従ってそれ以外の言語には全く関心がありませんでした。
その２人の話のなかで印象的だったのは『CPU(中央演算処理装置) 開発で重要な役割を果たしたのは一人の日本人なのに、彼は正当に評価されていない』と嘆いていた事です。その日本人が誰なのかは自分にはわかりませんが、しかしこれもすでに３０年近く昔の話になります。

[釣り日記３４]　☆　　　シロギス釣り　(２０２４年６月)
５月半ば以降、シロギスの釣果は依然として２０匹前後で推移していました。そして、６月最初の釣りでは、また沖堤防におけるシロギス釣りの難しさを再認識せざるを得ない事になりました。それは『釣れる場所の変動』と関係しています。実際、前回の釣りではアタリがあってそこそこ釣れた場所なのに、今回はその同じところで全くアタリがないと言う事がよく起こっています。シロギスは確かに群れで回遊しているとは思いますが、しかしそれにしてもその行動パターンをもう少しきちんと理解しないと釣り師とは言えませんね。
それでその日、１キロ以上歩いてシロギスがいる場所を探し回った結果、幸運なことに、シロギスが溜まっていると思われる場所が見つかりました。そこでは確かにアタリがあり、何とかシロギス２６匹が釣れました。この日は良型のシロギスが多くて、釣果としてはまずまずであったと思います。さらに、１２時半頃の帰船直前になって強いアタリがあり、今季初めてイシモチが２匹釣れました。しかもこのイシモチは 27 cm と 24 cm のイシモチで、その意味では嬉しい釣果となりました。イシモチは塩焼きが一番、美味しいものですが、しかし昆布締めも本当に美味しいものですね。このイシモチの昆布締めこそが釣り師の特権だと思います。イシモチは少し水っぽさがあり、イシモチの刺身や昆布締めが店頭に並ぶことはほとんどないからですね。
そして一昨日、４月末には８匹しか釣れなかった場所(A堤防)に朝６時に渡船して、シロギス釣りに出かけました。宮川さんとも話したのですが、１０日ほど前にはここの陸側でシロギスを６０匹も釣った人がいたと言う事でもあり、ここにはシロギスがまだ残っている可能性があると言う事で、そこを選びました。
ところが、数回投げてもシロギスのアタリが全くありません。ここでなら釣れるはずと言う場所は悉く試したのですが、何処も全くアタリはありません。どうしようかと思いながら、他の場所に移動する前に、まずは反対側(海側)に投げて見る事にしました。そして少しサビいたところ、小さなアタリがあり 15 cm くらいのシロギスが釣れました。こちらにはシロギスがいるかも知れないと思い、再び同じ場所に投げて見ました。そして今度はあまりサビくことなく、すぐにアタリがありシロギスが釣れました。その後も不思議な気持ちでしたが、コンスタントにアタリが続きました。実際、何回か２連で釣れたりして、確かにシロギスはその辺一帯に群れでいるようでした。
結局、この日はシロギスが３８匹釣れて、まずまずの釣果となり安心しました。但し、小型のシロギスが１０匹ほど混じっていたので、その意味では何か、非常に良く釣れたと言う感じはしませんでした。それと、今回釣れた場所は事実上初めてであり、自分が想定していた場所で釣れたわけではありません。その意味においても考えていた予測通りには釣れていないため、今一、満足は出来ていない釣行となったものです。次回、もう少し工夫して、自分が考えたシナリオ通りにうまくシロギスが釣れるように頑張って行きたいものです。いずれにしても、このシロギスの生態をもっときちんと理解する必要があるようですね。
そう言えば、数年前に千葉の岩井海岸の南突堤の辺りで、シロギスが良く釣れた事がありました。これは自分に取ってはただ１回限りの経験ですが、明らかにシロギスの大きな群れがこの海岸一帯にいると言う感じでした。実際、地元の釣り師の話では、この時期(５月か６月)に大きな群れが来ることが良くあると言う事でした。しかしこの群れは長くても２週間程、大方は１週間程度、そこに留まると言う事のようでした。確かに、その２週間後に同じ場所で釣ってもほとんどシロギスは釣れませんでした。これは非常に不思議な現象として記憶していますが、シロギスの群れに取って、特別な目的かまたは何か大きなメリットでもあるのでしょうか？
さらに珍しい経験としては、サッパくらいの船しか利用できない程の小さな港(保田の大六港)でシロギスが爆釣した事がありました。これは丁度、１０年前の事になりますが、その年の１０月末にこの大六港の防波堤の先で釣りをしていた時の事です。この港の入り口は幅がせいぜい 20 m あるかないかと言う小さな船道(水路)です。自分は先端から 50 m 程投げて港の外でシロギスを釣っていたのですが、ほとんどアタリがないので場所を移動して他の港に行こうと考え始めていました。家内は当時、15 号の錘の仕掛けを投げても 5 m くらいしか飛ばせなかったので、港の中の水路で釣っていました。それで『移ろうか』と言った時に『今、２匹釣れたよ』と言ったので吃驚。これは港の中だし、まさかと思ったのですが、確かに良型のシロギスが２匹釣れていました。それで、自分も目の前の水路に仕掛けを投げ入れたところ、直ぐにシロギスが２連で釣れました。それから４０分ほど、これが本当の『爆釣』であろうと思われるほどのものでした。実際、良型のシロギスがその日二人で３５匹釣れたものです。これは１時間弱の釣果ですが、確かに投げ入れれば２連３連で掛かって釣れると言う状況で、しかもごく近場での釣りなので手際よく釣り上げる事が出来ました。こう言う事が実際、あるものですね。しかしながらそれ以降、その港で１０匹以上、シロギスが釣れた事はありませんでした。それにしても、こう言う事を書いているとしみじみと『釣り師は良く釣れた事を話したがる』と言う事が思い起こされます。
これは、シロギスが沢山釣れたと言う話ではないのですが『トンビとシロギス』のお話です。数年前のある日、保田の小さな港で釣りをしていた時の事です。確か、昼ごろの事ですが、家内が『大きなシロギスが釣れたが針が取れない』と言ってきました。それで、自分は 30 m 程離れたところでシロギスを釣り上げた直後だったので『ちょっと待ってて』と言ってまずは自分の釣ったシロギスを取り込みました。それですぐに家内の所に走って行ったのですが、何と『シロギスがいない！』と言うのです。それで『どうしたの？』と聞いたのですが、本人は何が起こったのかわかっていなく、確かにさっき見た大きなシロギスはいませんでした。しかしながら、調べて見たらシロギスを釣ったはずの仕掛け針がない事がわかり、直ぐに『シロギスが消えた原因』がわかりました。それで、辺りを見渡したら、ちょっと離れた木の上でトンビがシロギスを食べていたのです。しかし家内は釣ったシロギスをトンビに取られた瞬間をわかってはいませんでした。まさにトンビの早業ですね。本人は確かに麦わら帽子に後ろから風のようなものを感じたとは言っていましたが、結局、何が何だか分からない間にトンビはシロギスをさらって行ったと言う事のようです。しかしながら、今となっては楽しいお話ですね。それ以降、家内はトンビに特別の親近感を抱いている事は間違いない事です。

[釣り日記３３]　☆　　　シロギス釣り　(２０２４年５月)
今年もシロギス釣りの季節となりました。４月半ばに今季最初のシロギス釣として沖堤防に出かけました。今年最初であったためか、通常は新年で貰う『宮川丸タオル』を宮川さんから頂いて気合が入りました。ところが A 堤防においてシロギスのアタリは今一で、結局その日は８匹の釣果に終わりました。それで５月の初めに今度は B 堤防で釣りを開始しました。しかしここはさらに低調で結局、この日はシロギス５匹と惨敗でした。例年、この時期は B 堤防で２０匹くらいは釣れているのですが、今年はうまくは行きませんでした。
それで先週、今度は C 堤防で釣りをする事にしました。この時、渡船時に宮川さんに『釣れなかったら A 堤防に移動したい』と伝えておきました。ところが、この日は最初からアタリがありました。しかも釣り始めた６時半ごろには割合、近場でアタリがあり、そこで２匹、かなり良型のシロギスが釣れて吃驚でした。それで、ここにはシロギスがいる事がわかり、早速、１００ｍ近くの投擲を開始しました。実際には、アタリがある場所は一定してはいなかったのですが、確かにコンスタントにアタリがありました。結局、その日は２５匹のシロギスが釣れましたが、これはまずまずの釣果でした。そして、シロギスが確実に沖堤防に戻ってきている事がわかりまずは安心しました。
この日、１０時過ぎから３０分程、宮川さんの船が自分が釣っている近くに待機していたようで、これには吃驚しました。彼も釣れない事を想定しておられたようで、その場合、A 堤防に移る可能性を考えていてくれたようです。この事は後でわかった事ですが、それにしても宮川さんの親切心には本当にありがたいと思っています。
その日は、外道で小さなホウボウ(16 cm)とヒイラギが釣れました。それとまたサメが掛かりましたが、今回のサメはかなり大きくて、水面で仕掛けを切られてしまいました。まあこれは仕方がないことです。

☆☆☆☆☆☆☆☆ 　１週間後、再びシロギス釣りに出かけました。今回はまた別の場所での釣りとなりましたが、釣れる場所を探すのにかなり時間がかかりました。これは当然で、今季初めての場所であったため、何処でシロギスが釣れるのかを探すことに随分、時間が掛かりました。これは結構、大変な事ですが、しかし釣れる場所を探し当てた場合の楽しさはまた格別ですね。実際、堤防においては、５０ m 離れたら全くアタリがないと言う事は良くある事です。尤も、これは時間帯と潮にもかなり依っていますね。
結局、その日はシロギスが１８匹釣れて、しかも天ぷらサイズが大半であったため、二人の夕食にはまず十分でした。今回はゲストとして２２ cm のカレイが釣れて吃驚でした。小さなカレイですが、しかし引きは予想以上に強くて、確かにかなり太っているカレイでした。

[釣り日記３２]　☆　　　２０２３年１２月末　　：　年末のシロギス釣り
穏やかな晴天の１２月中旬のある日、一番深いA堤防で朝７時から午後１時まで釣りをしました。その日、渡船したA堤防には釣り客も少なく、その点では絶好の釣り日和となりました。気温は確かに１０度前後と寒さは厳しいのですが、しかし防寒対策をきちんとして行けば寒さはそれ程、気にはなりません。釣の条件としてはベストに近いものなのですが、しかし夏以降、シロギスもハゼもあまり釣れていません。それで、その日もアジ釣りの仕掛けを用意してまずは準備を始めました。
最初にシロギス用の仕掛けを作りジャリメをつけて投げておきます。これをまずは置き竿にして、アジ釣り用の仕掛けを作って行きます。ところが、アジ釣の仕掛けを作ろうとしたらガチャンと言う音がして竿が揺れていました。何だろうと思いながら、まずはシロギスの竿を上げようとした所、かなり強い引きがあり吃驚でした。それで慎重にリールを巻いていったら何と、いきなり２０ cm のシロギスが掛かっていました。このため、アジ釣りの仕掛け作りは一旦、やめにしてしばらくはシロギス釣りに集中することにしました。この３か月間、こうした置き竿でシロギスが釣れた事はほとんどなかったため、一気にシロギス釣りモードとなって行きました。
まずは１００ m 近くに投げて様子を探る事にしました。そして少しサビいたところまた強烈なアタリがあり、でかいシロギスが釣れました。これは２２ cm のシロギスでした。こうして１０時過ぎまでに１０匹ほどの良型のシロギスが釣れました。
１１時頃になって３０ m 程離れた堤防にシロギス釣りの釣師がやってきました。この釣り師は５色(125 m) は余裕で投げているようで自分とはレベルが違う感じでした。その投げ方が自分の釣り師匠である昔の卒研生(河名さん)にそっくりだったので、話しかけました。特に、彼が投げているのは今、釣れているのと反対側だったのでちょっと気になった事もあります。それで『海側で釣れていますか？』と話しかけたところ『まだ釣れていません』との返事が返って来ました。このため『今日は陸側で釣れています。しかもかなり大きなシロギスです。』と言ったところ、その釣り師は驚いた様子で『情報を有難うございます。』と言われてすぐに陸側に投げ始めました。その後、彼はやはり着実にシロギスを釣り上げていました。
午後１時少し前まで釣って、その日のシロギスの釣果は１９匹でした。しかも２２ cm が２匹いて、さらに２０ cm が６匹釣れていました。重量で言ったら今季最高の釣果となり、これには驚きましたね。隣りで釣っている釣り師は目の前で２連で釣っていたりで、自分よりはかなり数多く釣るだろうなと思いながら帰りの船に乗り込みました。その日の船頭さんはミキさんでしたが『先生がアジ釣りをされていないのでどうしたのだろうと思っていました』と言われたので『珍しく、シロギスが釣れてアジ釣りはやめました』と答えたところひどく驚いていました。
この秋のシロギス釣りはどの堤防でも絶不調の状況が３か月は続いていました。しかしこうしたでかいシロギスがまずまず良く釣れる状況が１２月半ばで実際、起こったと言う事はシロギス釣の面白さであり、また難しさでもあります。つまりは沖堤防におけるシロギスの生態が自分には全く分かってはいないと言う事に対応しています。もう少し、シロギスの生態がわからないと、とても釣り師とは言えませんね。

☆☆☆☆☆☆☆☆ 　その後、年の瀬も間近に迫ったある日、再びシロギス釣りに出かけました。その日、朝７時渡船で午後１時に帰ると言ういつもの釣行です。今回も『柳の下の泥鰌』を狙って、前回と同じ場所で釣りを開始しました。今回は始めからアジ釣りは無しです。しかし数回投げてもアタリは全くありません。場所を少しずつ移動したりして工夫をして見たのですが、依然としてアタリ無しです。やはり柳の下に泥鰌は居ませんでした。
それで、８時頃には堤防の反対方向まで１ km 程歩いてシロギスがいる場所を探しました。しかしここでも全く、アタリはありません。９時過ぎになって、今日は１１時には切り上げた方がよいかも知れないと考え始めました。しかし一応、堤防の最先端近くまで行きそこで投げて見ようと思い立ちました。そして実際、驚いたことにそこでの一投目からアタリがあり、大きなシロギスが釣れました。これはまだシロギスが近くに居るのだと思い直し、さらに場所を探りながら釣りに集中して行きました。結局，この日は９匹のシロギス(すべて巨大)が釣れて何とか、２人の夕食の足しにはなりそうでやれやれでした。
この日、一番アタリがあった場所では大きなサメが掛かってしまい、これには閉口しました。近くにいた釣り師が『タモで取り上げましょうか？』と言ってくれたため、仕掛けを失うことなくサメを釣り上げる事が出来ました。この釣り師の若者には本当に感謝です。それでサメを家に持って行き、これを捌きました。大きなサメを捌くのは確かに大変ですが、サメの骨はそれ程固くはなくひどく捌きにくいと言う事はありません。特に今日の場合、臭み(アンモニア臭さ)も全くなく、これには家内も吃驚していました。これは恐らくは釣ってすぐに冷凍状態にして、その３時間後には捌いたと言う事と関係しているように思われます。いずれにしても、今日はサメをうまく捌く事ができたためか、サメの唐揚げは予想以上に美味しいものでしたね。

[釣り日記３１]　☆　　　２０２３年１１月　　：　今年のシロギス釣り
今年はどう言うわけか木更津沖堤防でシロギスがあまり釣れていません。４月から夏までは２０匹前後が釣れましたが、それ以上の『爆釣(５０匹以上)』は結局、一度もありませんでした。さらに夏以降は１０匹以下の日もあったほどで、これはあるいは海水温の高さが一つの原因かも知れないと考えています。これまでの経験では海水温が２７度を超えるとシロギスはあまり釣れてはいません。
それで、１０月の初めには気分転換の意味もあって、宍道湖のハゼ釣りに挑戦しました。ここでの釣りは『原風景』の中での釣りになっていて、自分には何か懐かしく、そして気分が爽快になるようなそう言う釣りとなっています。その日、朝９時半から１１時まで釣って、ハゼが４８匹釣れました。しかもかなり太っていて、これが２連や３連で釣れたため、釣としては最高のひと時となりました。ハゼは刺身が一番、美味しいものですが、東京に帰ってから捌いて食べる事にしたため、今回は天ぷらで食べました。シロギスの天ぷらも勿論、美味しいものですが、太ったハゼの天ぷらはシロギスの天ぷらに劣ると言う事はありませんね。
木更津沖堤防でのシロギス釣りは１０月には数匹しか釣れない状況になってしまい、このため１０月末には方針を変更して『アジ釣り』を混ぜる事にしました。トリックサビキと言う方法でアジを狙うものです。その日、７時渡船で９時まであちこち歩いて釣ったのですが、シロギスのあたりは全くありませんでした。それで９時半ごろからアジ釣りに切り替えました。シロギスの竿を見ながらの釣りでしたが、途中からは完全にアジ釣りの面白さに惹かれていました。それで、結局その日は１２時半までアジ釣りをして、釣果としては５８匹の黄金アジが釣れました。この黄金アジはマアジですが、その姿は美しく、また食べても美味しいと言う評判です。実際、２２ cm のアジ数匹は刺身で食べましたが、実に美味しいものですね。
１１月になって、ハゼ主体の釣りを始めました。しかし同時にアジ釣りも行う事にしました。その日、前回とは異なる堤防で釣ることにしました。それで、アジがこの堤防にもいるかどうか少し気になって、その日の船頭であるミキさんに『ここでもアジは釣れますかね？』と聞いてみました。すると『間違いなくここでも釣れる』という返事が返ってきました。ミキさんは渡船よりも、ルアー乗合船の船頭の方が専門という事のようです。それで『何時も随分、良い釣果をあげておられますね？』と言ったところ、『お客さんに釣って貰うために、本当に大変なのです。』と言われたため少し驚きました。東京湾の海を良く知っておられる船頭さんなのですが、本人は結構、大変な思いをされながら船頭をされているのだと感じ入りました。このお話には『昔、自分も大学において院生諸君に学位を取得して貰うために随分と苦労した』ことが思い出されて、少し感慨にふけりました。しかし、確かに船頭さんも学者も同じで、プロなのだから大変なのは仕方がないのだろうと思い巡らしました。
その日、ハゼは７匹しか釣れませんでした。また、シロギスが混じりましたがこれも６匹(２匹は20 cm)しか釣れなくて、今年のハゼもシロギスと同じで苦戦するようだと感じました。途中、２３cm の黒鯛の幼魚が掛かりこれには吃驚でした。この大きさの黒鯛だと刺身で食べても美味しいものです。但し、この時期の大きな黒鯛はあまり美味しくはないと言われていますが、確かに、黒鯛が美味しいのは春先のようですね。実際、昨年の３月に保田のスーパーで買った黒鯛は野性味があり、しかし鯛に負けない食感があって、凄く美味しくて驚いたものです。そういえば１０月半ばにこのスーパーで大きなホウボウが大量に入っていて、早速、２匹買って刺身で食べたものです。ホウボウの刺身の美味しさは格別ですね。尤も、これは釣師の特権とは無関係で、このスーパーが近くの漁港から魚を直接仕入れているからです。その代わり、どのような魚が店頭に並ぶかはその日に依りますね。
１１時ごろからアジを釣り始めて、１２時半まで釣りましたが、その日は黄金アジが３４匹釣れました。アジは前述したように、やはり刺身が一番、美味しいものですが、実は『南蛮漬け』もかなり美味しくてこれは予想外の事でした。

[釣り日記３０]　☆　　　２０２２年１２月　　：　年末のシロギス釣り
年末が近づき、海水温が１２度前後になっていると言う情報は知っていましたが、まだチャンスはある思って、木更津沖堤防に朝７時渡船でシロギス釣りに出かけました。その日、何時もの場所で釣りを開始しました。ところがこの日はアタリがすぐにはありませんでした。そのうち数回後の投擲でハゼが１匹かかったので、まだいるのではないかと期待したのですが、その後８時半ごろまでアタリはありませんでした。色々と場所を変えてみたりしたのですが一向にアタリはありません。それで仕方がないので堤防の先まで１ｋｍ歩いてそこで釣りを開始しました。ところが、ここもアタリはなくどうにもしようがありません。５０ｍ近く手前に戻って投げた竿に１回シロギスがついてきましたが、それだけで後はさっぱりでした。
それで再び、元の場所に戻りました。今日の船頭さん(ミキさん)は宮川さんと同じでとても感じの良い船頭さんですね。彼は、後で下船の時に『教授が堤防手前にいなくなってたのでどうしたのだろうと思ったところ、先端で釣られていたのでこれは釣れていないなと思いましたよ。それでしばらくしたら今度はまた先端にはいなくなったので、今日は難しいのだろうと思っていました』と言われてしまいました。
しかし元の場所に戻ってもアタリはありませんでした。それで、１１時過ぎになって宮川さんが朝方、話していた場所があり、そこで試した見ようと思い立ちました。そこは手前から２００ｍくらい離れた場所です。それで、ともかく一度投げてみました。ここはいままで釣ったことがないところなので、投げる場所も方向も全くわかりませんでした。ところが、１投目からシロギスのアタリが来て吃驚でした。ここにはいるかも知れないと思い、再び荷物を移動してここで釣りを始めました。１１時半頃ですね。それでそこにはまずまずシロギスとハゼがいて、今日の釣果はシロギス１０匹とハゼが６匹でした。１時間半の釣果としてはまずまずであったと思っています。
ところが、今日は特別なゲストが釣れました。ぞれは１２時を少し過ぎた頃の話ですが、突然非常に強い引きがきて吃驚しました。前回、大きなサメが釣れたのですが、これは家内が喜ばないし、今日もまたサメかと思いながらもゆっくりと引き寄せて行きました。アタリの大きさからして、これがシロギスやイシモチではない事は分かっていました。その内に、近場まで魚を引き寄せる事が出来て、その魚の正体がわかりました。マゴチです。それで７号の仕掛けでこれだけ大きな魚を釣り上げる唯一の方法はまずは水中で泳がせて待つ事ですね。それから玉網を持っていないため、あげる時の工夫が必要です。これは釣り師には当り前のことですが、水中では浮力があるため、そこから一気に引きあげると言う方法しかないという事です。結果的に、非常に幸運な事にこの魚を釣り上げる事が出来ました。３９㎝のマゴチでした。これ程の大きさのマゴチが釣れたのは初めてでした [マゴチ]。
マゴチは刺身で食べると最高に美味しい魚です。その日、早速マゴチを捌きました。これはかなり大変ですが、また捌くのも楽しみですね。マゴチには骨がかなり分散してあるため、その骨を取る事が大変です。しかしある程度、細かく切る事を考えてやれば、割合うまく骨は取れるものです。マゴチの刺身は柔らかいものですが、しかし釣ったばかりのものは少しコリコリ間が残っていて、確かに最高に美味しいものです。これまでもマゴチの刺身は何回も食べた事がありますが、釣ったばかりのマゴチの刺身はちょっと別格ですね、

[釣り日記２９]　☆　　　２０２２年１２月　　：　初冬のシロギス釣り
１２月に入ってますます寒さが厳しくなりました。それでも海水温はまだ15度前後はあると言う事なので、木更津沖堤防にシロギス釣りに出かけました。その日、朝7時渡船で午後1時には帰ると言う何時もの釣行で釣りを始めました。しかしその日の天気予報が全く外れて、朝から弱い雨が降り続き、さらに風もかなり強く吹いていました。このためシロギス釣りの条件としては最悪に近い状況でした。朝方からアタリはまずますあったのですが、このアタリも取りづらい状況となっていました。それでもそこそこ釣れたのですが、しかし風は強く吹き、また寒さが厳しくてなかなか釣りだけに集中すると言うわけには行きませんでした。結局、釣果としてはシロギス19匹、ハゼが12匹それと巨大なメゴチが2匹でした。

それで次の週にまた沖堤防の釣りに挑戦しました。この日は無風状態と言う予報があたり、釣りとしては最高の条件でした。ところが、この好条件のためか沖堤防は釣り人で混雑状態となっていて吃驚でした。12月でこの状態とは一体、どういう事であろうと思ったほどでしたが、自分もその一人なので仕方がないですね。しかしこの日は海水温が少し下がったと言う事で、予定通り沖堤防では一番深い堤防(A堤防)で釣りを始めました。
ところが、数回投げてもアタリはゼロでした。少し焦って、その後、海側に投げたり、また場所を移動して見たりしましたが、全く魚の反応はありませんでした。これはどうした事であろうと考えましたが、どうにもやりようがありません。それで9時の便が来ることを電話で確かめて、前回釣った堤防に移動しました。
ここには釣り人はほとんどいませんでしたが、魚はいましたね。9時半から釣りを開始して、投擲したほとんどすべての竿にシロギスかハゼが掛かっていました。シロギスとハゼの2連も何回かありました。途中、かなり大きな魚が掛かってこれは何だろうと慎重に取り込もうとしたのですが、海面すれすれで糸が切られました。しかしあの大きさだと7号の仕掛けでは無理ですね。しかし魚影を見る限り、あるいは巨大なフグであった可能性が高いと思っています。
その日、シロギス２３匹(２０㎝越えが２匹)とハゼ１５匹でした。外道で良型のメバルが釣れていましたが、これは煮つけで食べると美味しいですね。この釣果は３時間半のものなので、非常に良く釣れたものだと思っています。それにしてもハゼの刺身は最高に美味しいものですね。但し、捌くのがかなり大変です。しかし食いしん坊の自分に取っては『捌くもまた楽し』とも言えます。

[釣り日記２８]　☆　　　２０２２年１１月　　：　晩秋のシロギス釣り
１０月後半から１１月始めにかけてかなり寒い日が続きました。この場合、シロギスが釣れなくなるかも知れないと言う心配は一般的には無用となっています。それはシロギス釣りでは海水温が最も重要な指標となっているからです。海水温が１５度を下回って、１２度前後になるとシロギスの活性は急速に低下するようです。しかし現在の木更津沖堤防での海水温は１８度前後あり、シロギス釣りには全く問題ありません。
１０月末のある日、朝７時の船で沖堤防に渡りました。この日、釣りをした場所は今季、初めての所です。正確に言うと２回目なのですが、４月に来た時はシロギスが全くいなくて早々に釣りをやめた場所です。さすがに今回は４月とは様相が一変していました。１回目の投擲からしっかりしたアタリがあり、これはここにもシロギスがいるかも知れないと感じました。宮川さんは『ここはハゼが多いよ』と言っていましたが、沖堤防のハゼは良型が大半で、しかも刺身には最高の味なのでハゼが釣れるのは望むところですね。
その日、午後１時前まで釣って、シロギスは４７匹釣れて、ハゼが１１匹釣れました。特に２３㎝のシロギスが釣れた時には、これは久し振りでイシモチが来たかと思ったくらいでした。この日のシロギスは大半が良型だったため、重量にしたら今季最高の釣果であったことは間違いないところですね。
その夜、ハゼは刺身で食べて大きなシロギスは昆布締めとソテーで食べましたが、本当に美味しいものですね。特に、ハゼは大衆魚なのですがしかし魚屋ではめったに見られないものなので、希少な魚と言えなくもないものです。昔から海底の砂泥にもぐっている魚は美味しいとよく言われていますが、ハゼもその典型です。

それから１週間後、再び沖堤防に渡船してシロギス釣りを楽しみました。今回は一番浅い堤防で釣ろうと考えていたのですが、宮川さんに『今、そこはハゼばっかりだよ』と言われて結局、前回と同じ堤防で釣りを開始しました。この日も１投目からアタリがあり、やはりここにはまだシロギスがいるようだと確信しました。
この日、朝方は割合、近場でシロギスとハゼが掛かりました。これはサビき釣りが基本のため、１００mくらいから少しずつ近場まで引いてくるのですが、この時、どの辺で釣れるかを確かめるわけですね。しかし１０時過ぎからは近場でのアタリはほとんどなくなりました。この場合、遠投してそのあたりをゆっくりとサビくと言う戦法を取る事になります。しかし置き竿にするとヒトデがすぐにかかってしまい、魚は釣れなくなります。この辺の兼ね合いが難しいところですね。
この日、午後１時前まで釣って、シロギス２９匹とハゼが１７匹釣れました。外道で大型のベラが釣れましたが、これはソテーで食べると非常に美味しいですね。しかし天ぷらでは今一つの味となっています。ベラは少し水っぽいからでしょうか。

[釣り日記２７]　☆　　　２０２２年１０月　　：　沖堤防に溢れる釣り人！
１０月半ばに約１か月ぶりで木更津の沖堤防に釣りに出かけました。その日は日曜日なので、普段ならば沖堤防に行く事はありません。しかし、その日まで悪天候(洋上で風が強い)が続いたり、釣り日和に用事と重なったりして、なかなか釣りに出かける事が出来ませんでした。そして、その日は風もなく絶好の釣り日和の日曜日なので、ある程度の混雑は覚悟して釣りに出かけました。朝６時の船で渡船のため、５時１５分過ぎには宮川丸の店に着いていたのですが、その駐車場は一杯でした。それで公園の駐車場まで行ったところ、何とそこもすでに一杯で駐車スペースを見つけることは出来ませんでした。
それで仕方なく、宮川さんに『今日は諦めるわ』と言った所、宮川さんが特別に所有している駐車スペースを使ってよいと言う事で、そこまでつれて行ってくれました。このため急遽、車を移動してそこに駐車しました。そして急いで渡船の受付を済ませて、船着き場に向かいましたが、やはりそこにはかなり沢山の人が船を待っていました。今日はC堤防で釣りを開始したのですが、普段はほとんど人がいないのに、その日は１０ｍ間隔で人が並んでいると言う状況でした。
それでも、何とか自分の釣り場を探して、そこでシロギス釣りを始めました。しかし常に後ろや左右を気にしながらの投擲はなかなか難しいものですね。今日は４回、お祭りされましたが、しかしすべてルアー客なのでひどく絡むと言う事はありません。それでも『なんでここで絡むの？』と言う場面ばかりでしたが、しかしこればかりはどうにも仕方がない事ですね。素人のルアー客は真っ直ぐ正面には投げないで、左右に渡ってかなり幅広く投げるため、良く絡むのは避けられません。
その日、１１時前まで釣ってシロギス２８匹とハゼが１匹でした。シロギス釣りの場合、５０ｍずれると釣れないと言う事がしばしば起こっています。しかもその場所が何時までも釣れているかと言うとそうでもなく、釣れる場所も微妙に変化して行きます。その意味では、今日は同じ場所で真っ直ぐ正面しか投げられなかったので、この制限下では良く釣れた方だと思っています。

宮川さんとは確かに仲良しになっているとは自分でも思っていますが、しかしそれにしても、彼の親切心には本当に感謝でした。

[釣り日記２７]　☆　　　２０２２年９月　　：　黒鯛釣りとシロギス釣り
９月半ば、木更津沖堤防に朝６時の便で渡船しました。その日、宮川丸の発着場では釣り人であふれていて吃驚でしたが、これは黒鯛釣りの大会が開催されていたからでした。この黒鯛釣りの大会は３人が１チームを作ってそのチーム毎の釣果を競うと言う事のようでした。そして３名は A,B,C の堤防にそれぞれ分かれて釣ると言う規則との事でした。黒鯛釣りはヘチ釣りなのでシロギス釣りとぶつかる事はありません。それとこの人達は結構、釣りマニアの人達が多いようで、釣りのマナーもきちんと守っているように見受けられました。
ここは休日以外の場合、普段それ程多くの釣り人がいる堤防ではありませんが、その日は釣り人が引っ切り無しに自分の釣っている場所に回ってくると言う状況でした。朝方、数メートル先でかなり大きな黒鯛を釣り上げた釣り人がいたので、その人に『凄いですね。かなりの大物ですね』と話しかけたところ、彼は嬉しそうに物差しで魚を計量していました。その後も数名が竿をしならせて魚を釣り上げていましたが、どういうわけかそのほとんどは大きなタコでした。
シロギス釣りの方はこの場所が今年初めてと言う事もあって、なかなか釣れる場所を探し当てる事が出来ませんでした。シロギス釣りでは５０ｍずれると全くアタリがないと言う事がしばしば起こっています。それでも今日は８時頃には良型のシロギスが３連で釣れたりして、何とかシロギスが釣れる場所が分かりました。しかしその日の釣果は１２時半ごろまで釣って、シロギス３１匹でした。ハゼが３匹混じりましたが、今一、釣り切れていなかったということですね。３連で釣れた後、その次が続かない状態でした。これは自分がまだ釣り方が下手であると言う事を意味しています。もう少し、シロギスの生態を理解して行かないと『名人』には到底、なれないものですね。しかしいずれは名人のレベルに少しでも近づきたいものと思っています。

[釣り日記２６]　☆　　　２０２２年８月　　：　青潮とシロギス
８月始めに木更津沖堤防に釣りに行きました。その数日間天候不良でなかなか釣りに行く機会がありませんでした。それでその日は土曜日でしたが、朝５時の船で堤防に渡りました。今回は前回、５６匹釣れた堤防とは別の堤防で釣りを開始しました。これは孫たちを釣れて行くための探索釣りを兼ねたものです。つまり近場でも釣れる場所を探す事が目的です。
ところが陸側に投げても海側に投げても全くアタリがありません。これはどうした事かと思い、その堤防(1.2 km)を端から端まで歩いてシロギスが釣れる場所を探しました。しかしどこにもシロギスのアタリはありませんでした。これではどうにもやりようがありません。
それでぼんやりしていたら、数人の釣り人が網で魚をすくっていました。つまり魚が、特に底物の魚(メバルやアイナメやカニ)が浮いていると言う事でした。これは青潮の影響であることが明らかでした。それでその日は早々に切り上げる事にした次第です。

それから２週間後に再び、沖堤防に釣りに出かけました。青潮の影響はもう無いようだと言う情報を得ていたので、朝６時の船で渡船してシロギス釣りを開始しました。この日は再び、宮川さんからA堤防で釣るのが良いと言うコメントがあったので、それに従いました。そしてやはりこれは正解でした。この日は主に陸側でアタリがあり、最終的には５２匹釣る事ができました。ただ、朝方はほとんどが１匹ずつ釣れると言う状態でしたので、今日はそれ程、数は伸びないだろうと思っていました。ところが１１時ごろになって突然、３連掛けが立て続けに４回釣れて吃驚でした。このため、数が増えた事は確かだと思っています。その３連掛けの最後の投擲では隣のルアー客にお祭りされてしまい、ちょっと時間を取られてしまいましたが、これは仕方がない事ですね。
この日、A堤防の陸側には釣り船(シロギス釣り専門)が数艘出ていました。その内の１艘は堤防にどんどん近づいてきて、これでは１００ｍ投げるとお祭りしてしまう可能性があると言うところまで来ていました。しかし彼らは職業なので釣れる場所でお客さんに釣らせるのは当然なのでこれも仕方がない事ですね。それでしばらくは海側に投げて釣りを続けましたが、海藻が増え始めていたので一旦休憩と言う事でバナナを食べ始めました。バナナは釣りの携帯食ですが、堤防で食べると美味しいものです。
１２時半まで釣ってシロギスが５２匹釣れたのは上出来だと思います。ただ今回は外道にホウボウが１匹混じっただけで、イシモチもギマも釣れませんでした。

それから数日後、再び木更津の沖堤防にシロギス釣りに出かけました。その日は朝６時の船で堤防に渡り、午後１時の船で帰ると言う釣行です。宮川さんがA堤防の先では大物が釣れているからそこが良いと言う事でそれに従いました。確かに大物がいましたね。その日の釣果はシロギス４０匹でしたが、２３㎝のシロギスが１匹と２０㎝越えが３匹釣れて確かに大きなシロギスがそこにはいる事が確かめられました。しかし釣り客が多い事は事実で、やはり釣り方にはどうしても制限が出てしまいますね。この日、外道として２３㎝のアイナメが釣れて吃驚でした。周りの釣り師達から『今日はご馳走ですね』と言われましたが、これは最高の魚ですね。
この日はかなり暑くて、さらに途中から風がほとんどなくなり、釣りには難しい状況でした。特に陸側では太陽の光をまともに受けたため、しばらくは釣りをやめたほどでした。しかし海水を周りに流して打ち水として、何とか１２時半までは釣りが出来て、まずは良かったものです。

[釣り日記２５]　☆　　　２０２２年７月　　：　夏のシロギス
７月半ば過ぎの金曜日、木更津沖堤防に釣りに行きました。この日は宮川さんが珍しくＡ堤防で釣って見てとかなり断定的に言われたため、少し驚きながらも勿論、その言葉に従いました。実際、これがやはり正解でした。朝６時に渡船して午後１時には帰ると言う釣行ですが、この日、シロギス５６匹が釣れて、これは自分に取って今季最高の釣果となりました。
この堤防で釣るのは久し振りとなっています。その理由はこの堤防が何時もかなり混んでいるからです。投げ釣りをしていると、結構、ルアー客に糸を絡まれるため、この堤防は避けたいと自分は考えています。実際、多くの釣り師達も同じ事を言っています。しかし今日は宮川さんの『指令？』でもあり、この堤防で釣り始めました。この日は、海側に投げても陸側に投げても共にすぐにアタリがあり、シロギスが良く釣れていました。但し、海側の１００ｍくらいのところでは根掛があり、錘を取られたためここは避ける事にしました。
この日は遠目でも近場でも良くアタリがあり、シロギスがかなり群れでいる事が想像できました。この日は、昼ごろまで釣ってシロギス５６匹でしたが、これに加えて良型のイシモチが２匹掛かり、これも嬉しい限りでした。今年はイシモチも豊かであると思われます。その意味では投げ釣りに取っては昨年と比べて格段に楽しい釣りとなっているようです。

[釣り日記２４]　☆　　　２０２２年４月　　：　春先のシロギス
４月半ば、今年初めてのシロギス釣りとして木更津沖堤防に出かけました。昨年の１２月までまずまず釣れていた場所を選んで釣りをしましたが、シロギスだけでなく魚の生体反応はゼロでした。それで途中、早めに切り上げたほどでした。
それから１週間後、再びシロギス釣りに挑戦しました。この日、明け方４時頃まで豪雨だっため、渡船を朝７時の便に変更して釣りを始めました。宮川さんが『多分、ここが良いだろう』と言われたその場所で釣りを開始しました。１投目からアタリが来て、確かにここにはシロギスが戻ってきていると思いました。結局、冬場、この堤防あたりは海水温が１０度を下回る場合があるようなので、その期間はこの辺りに生息する事はできません。この場合、何処か深場に避難していると言う事のようです。
この日、シロギスが３３匹釣れて、春先の釣果としてはこの数年内では最高のものとなっています。２連で釣れた場合が数回はあったりして、確かにシロギスはここにはいると感じたものです。ところが、１０時半頃になって、目の前の海水が濁り始めて吃驚しました。これは朝方の豪雨により川の泥水が沖堤防まで引き潮に乗って流れて来たためでした。残念ながら、この泥水が入ってきてすぐに、アタリはぱったりなくなりました。これは仕方がない事ですね。シロギスは濁りが強いとエサを取る事が出来ないとよく言われているようです。それで一応、青イソメに餌を変えて見たのですが、シロギスが釣れる事はありませんでした。
春先のシロギス釣りの釣果は場所にかなり依ってしまうようです。シロギスが群れで戻ってきている場所がうまく見つかれば、シロギスが良く釣れると言う事だと思います。その意味で、今回は３時間半の釣果としては、まずまず良く釣れたと言う事ですね。それと、１週間前に釣行した堤防にはまだシロギスが戻っては来てはいなかったと言う事です。４個の沖堤防は皆、同じように見えるのですが、それぞれに特徴があると言う事のようです。昨年はシロギスが例年の３割程度の釣果に終わってしまいましたが、今年は少しは期待できそうです。

近いうちに『よろず物理研究所』のホームページを立ち上げる事になっています。二人の若手研究者が作成しているホームページは自分のものとは全く異なり、やはりかなり本格的ですね。二人とも理論物理を深く理解している事にいつも心強く思っているものですが、しかしホームページ作成もプロ並みにできると言う事は自分には想像できない事でしたね。

[釣り日記２３]　☆　　　２０２１年１０月　　：　東京湾のシロギスが消えた？
今年は夏の始め(６月末)からこれまで(１０月始め)、東京湾のシロギスが全くと言って良い程に釣れていません。木更津の沖堤防でも毎回、数匹から１０匹前後しか釣れていなく、例年の２割程度の釣果が続いています。この夏は船釣りでも釣れていないようで、早々に中止した船宿が出ていると言う話を聞いています。ところが、外房では普通に釣れていると言う事で、これは東京湾の中だけの話のようですね。勿論、原因はわかりませんが、あるいは２年前の２０１９年秋に複数の猛烈な台風に襲われた事と関係しているのかも知れません。
それにもかかわらず、釣り好きとしてはシロギス釣りをやめる事はできませんね。それで一昨日、木更津の沖堤防に釣りに出かけました。どういうわけか、昨年の夏から釣り人が大幅に増えて、堤防でも釣りづらさが目立つようになっています。これもコロナ禍と関係していると言う話ですが、これが一時的な話なのか、それともこれからも続くのか多少、関心はありますね。ともかくその日、釣り人が少ない堤防を選んで、６時の船で渡船して釣りを開始しました。
朝方、３回の投擲でもシロギスの反応は陸側にはなく、仕方がないので海側に投げてみました。この堤防の端にはもう一人若者が海側で釣りをしていました。彼が投げ籠でアジを釣っていたためか、何と自分の竿にも『黄金アジ』が掛かって吃驚でした。これは２０㎝弱あり、引きも良くてまずまず嬉しい１尾でした。しかしやはりシロギスを釣りたいと言う事で再び、陸側に投げ入れました。しばらくして、今度はヒイラギとハゼが釣れました。これはハゼがいるのだと言う事で少し元気がでてきました。
その後、ポツーンとシロギスが釣れたり、ハゼやヒイラギが釣れたりと少しずつ何らかの魚は釣れてきました。この日はいつもとは異なり、干潮(１１時半)近くになってシロギスが少し釣れ始めて、結局その日のシロギスは１０匹となりました。しかしこの日も予想通り、シロギスは低調でした。しかし釣果としては『黄金アジ』が４匹、ハゼが８匹、良型のクロソイが２匹そしてヒイラギが７匹とその日の食卓には充分な釣果となり、やれやれと言うところでした。ヒイラギが釣れたのは久し振りで、これは煮つけで食べると最高に美味しいものですね。個人的にはヒイラギの煮つけの方がクロソイよりも美味しいと感じました。『黄金アジ』とハゼとシロギスの刺身の競演では不思議なくらい独特の味があって、それぞれの美味しさを堪能する事ができ、これは実に楽しいものでした。しかしそれにしてもシロギス(特に今年生まれたシロギス)は東京湾の何処にいるのでしょうか？何とか今年中にシロギスが戻って来てほしいものですね。

若手共同研究者の２人が相対性理論に関連した動画を作成し始めたようです。現在、ネット上で見られる相対論関連の解説や動画は、その大半が間違いだらけとなっています。特に、比較的視聴者が多い動画ではその間違いがひどすぎて、これは何とかしないといけないと感じています。若者が相対論に対してほとんど空想的なイメージを持ってしまう事を非常に恐れています。尤も、その間違った動画を上げている人達もまだ若者のようなので、これは彼ら動画の作成者が依拠している解説書が問題を起こしていると言う事ですね。その意味ではこれまで電磁気学や相対性理論の解説書を書いてきた古手の責任はまさに重大なものとなっています (『名著解説の間違いとその原因』を参照)。

[付記]　１０月半ば：館山の釣り旅行の釣果
例年行っている館山での１泊釣り旅行に出かけてきました。この夏は、木更津沖堤防でのシロギスの釣果が非常に厳しい状態が続いていてがっかりしていたのですが、館山では打って変わって、例年以上にシロギスが釣れて嬉しい限りでした。最初の日は『道の駅保田小学校』の近くの小さな港で釣りを開始しました。ここではいきなり３連でシロギスが釣れたりで、１時間半ほど釣ってシロギス１１匹とこれは良く釣れた方でした。館山に行く途中、平群川の河口でハゼを釣りましたが、この日はフグが多くて２０分でここのハゼ釣りをあきらめました。釣れたハゼは３匹でした。それから館山のホテルの近くで釣りを開始しましたが、ここにもシロギスはいました。投げてから３回連続で良型のシロギスが釣れたりして、１時間ほど釣ってここでは１０匹のシロギスが釣れました。従って１日目の釣果はシロギス２１匹、ハゼ３匹でした。
２日目は最初にホテルの前で釣りを開始しました。やはり順調に釣れましたが、検証も兼ねて１００ｍ程、場所を移動して釣りをしました。そこは少し大きめの港になっていて、堤防も２段になっていました。ここで釣ったことはなく初めての場所でしたが、海側に投げて堤防に沿ってサビいたところ１９㎝クラスのシロギスが２匹釣れてこれには吃驚でした。
昼過ぎになり、東京に帰る途中、保田小学校の近くの小さな港で釣りをしました。ところがここの突堤は満潮で海水をかぶっていて釣り不能となっていました。それで少し移動して、今度は海岸から突堤に沿って投げ入れたところ、２０㎝のシロギスが釣れて、これには吃驚でした。そこにいた漁師さんにそのシロギスを褒めてもらったためちょっとだけ、得意になりましたね。しかしそこで餌がなくなり、この館山での釣り旅行は終了となりました。
今回の釣果はシロギス３２匹、ハゼ３匹でした。但し、７匹はピンギスだったので、実際の釣果はシロギス２５匹でした。

[釣り日記２２]　☆　　　２０２０年１１月　　：　秋のシロギスとハゼとカレイ
夏の終わりから秋にかけて、木更津の沖堤防に６回釣りに出かけました。しかしシロギスは２０匹、３３匹、１３匹、１８匹、３０匹、３０匹と昨年のような釣果は得られませんでした。そして１０月終わりには GoTo トラベルを利用して館山に１泊の釣り旅行に出かけました。その日、まずは平久里(ヘグリ)川河口でハゼ釣りをしました。１時間半ほど釣って１２匹とまずまずの釣果でしたが、このハゼはすべて良型のものでした。その後はホテルの前の小さな港で２時間弱、シロギス釣りをしました。今回、シロギス２７匹釣れたのですが、その半分はピンギスに近い小さなシロギスでした。しかしこの様にピンギスが豊かであると言う事は、来年のシロギス釣りが結構、期待できるかも知れないと思っています。
帰る途中で保田の駅前にある寿司屋に立ち寄りました。４代目の当主が頑張って店を守っていると言う、なかなか感じの良い寿司屋さんでした。最初に出された１０貫の握り寿司はタイ、マグロ、太刀魚、カツオ、金目鯛、さわら、サザエ、ヒラメ、たまご、サバ(生)でした。この中でサバが断然、美味しいものでした。この後、カワハギの生の肝を載せたにぎりを食べましたが、これは表現できないくらいに美味しいものですね。カワハギのキモズも非常に美味しいものですが、これとは異なる少し甘みのある食感で、これは忘れられない味となりました。そして次に食べたヒイラギのにぎりもサバに負けないくらい美味しいものでこれにも驚かされました。結局、カワハギとヒイラギのにぎりはそれぞれもう１貫ずつ追加して食べたほどでした。地元の食材を使った寿司屋は本当に良いものですね。
１１月の半ば、木更津の沖堤防にシロギス釣りに出かけました。今回は朝７時の船で渡船して午後１時には帰船する釣行でした。シロギスのアタリはポツポツと言った感じで、いないわけではないのですが、しかし連掛けでは釣れないと言う状況でした。ところが、しばらくして突然、重いアタリがあり、ゆっくりゆっくり竿を上げて行きましたが、これは明らかにシロギスではありません。手前まで持ってきた段階で、突然、強い引きがあり吃驚でした。それでともかく、近くまで寄せて一気に持ち上げて釣り上げる事に成功しました。これは３０㎝のカレイでした。６号の針で３０㎝のカレイを釣り上げる事ができて本当にラッキーでしたね。その日、シロギスは１９匹、アジが２匹そして大きなハゼが３匹でした。沖で釣れるハゼの刺身は物凄く美味しいので、これも嬉しいものです。
帰り際、宮川さんから９５㎝の太刀魚を頂きました。これはまるで『田舎の親戚から何かものを分けてもらうと言う風景』そのものでした。宮川さんが普段から常に親切な人であることは勿論、良く知ってはいました。しかしそれにしても、この風景は自分にとって非常に懐かしいもので、半世紀前の昔の浜松の田舎を思い出させてくれました。
昔と言えば、自分がまだ３０代の頃、久し振りで浜松に帰った時、村の神社でお祭りがあり、夕方それを見学に行きました。その神社で、祭りの幹事でもあった小学時代の同級生とバッタリと出会いました。その時『タケサ、ヤットカメダノウ』『オウ、キコサも元気そうだな』と話しながら甘酒を勧められたものです。こうした田舎の風景はすごく大切ものだと思うのですが、これは『今は昔のお話』となっているのかも知れませんね。
物理学の研究には「知識」と「技術」に加えてもう一つの軸があるものと考えています。それは「理解の深さ」と言う軸です。この「理解の深さ」と言う軸を主な立ち位置にして研究を続けている若手が少数ながらも存在しています。これが研究にとって最も重要な軸であることは明らかなのですが、残念ながらこの軸を測る物差しが簡単には見つかりません。一つだけはっきりしている事は、理解軸の深い人が浅い人を測ることは可能ですが、この逆は全く不可能であると言う事です。このためこの「理解の深さ」を重要視している若手研究者にとっては、現在のように知識優先の世界では評価され難く、従って研究を続けることが非常に困難な状況になっています。「理解の深さ」を測る物差しを見つける方法があると良いのですが・・・・・。

[釣り日記２１]　☆　　　２０２０年７月　　：　「イシモチの大群」
７月になって初めて木更津の沖堤防に釣りに行きました。６月に釣りに行って以来、風の強い日が続いたり、また雨が降り続いたりで釣りに適した日がなかなか見つからなく、結局、７月２０日まで待つと言う事になりました。その日は朝、６時の便で渡船して、６月に比較的釣れていた堤防の手前側で下船しました。ところが、何時も釣っている場所に今日は１０名程の「団体様」がすでに釣りをしていて自分が入る場所は到底、見つかりません。それでそこから１００mほど離れた場所でまずは竿を出してみました。
まず陸側に投げたところ、その１投目から普通サイズのシロギスが掛かりました。これはここにもいるんだと思いながら、今度は海側にも投げてみました。しかし掛かったのはフグでがっかりでした。それで気を取り直してまた陸側に投げ入れましたが、今度はあたりがありません。仕方がないのでそれからさらに５０m程離れた場所に移動して釣りを始めました。すぐにイシモチが釣れましたがシロギスのあたりはありません。それで７時半になったところで、堤防の先側の方に移動する事にして７００m程歩きました。その場所も、これまでとは異なり結構、釣り人がいて吃驚しました。今日はウィークデイなのにこの人出は何なのだろうと思いながら、適当な場所を見つけて釣りを再開しました。
ここは１投目からしっかりしたあたりがあり、型の良いシロギスが２連でかかりました。ここは昨年、良く釣れた場所の近くですが、やはりここにはシロギスが戻ってきていました。５月終わりにここで釣った時はあたりはほとんどなくて、場所を８００m程、移動したくらいでした。時期によって釣れる場所が変わるのはある意味では当然かも知れません。
３０mほど離れた場所で釣りをしていた人は海側に投げていて釣れている様子はありません。たまたまその人がへち釣りをしながらこちらにやってきたので「何を釣っていますか？」と話しかけました。彼は「釣れるものなら何でも釣っています。これまでキューセンと海タナゴを釣りました」と言われました。それで「ここの海側にはシロギスはいません。どういうわけか陸側だけですね。」と言ったところ彼は吃驚して「２０年前にここで釣ったのですが、そうですか。わかりました」と言ってその後は陸側に投げ始めました。その後、帰る直前にやってきて「何とかシロギスとイシモチが何匹か釣れました」と言っていました。
この日、９時から１１時ごろまでの結構、長い間、イシモチの大きな群れにあたりました。シロギスとイシモチの３連が数回はありました。結局、この日に釣り上げたイシモチは２４匹で、これには吃驚しました。これまでイシモチを８匹釣ったことはありましたが、２０匹越えは初めての事です。シロギスは３１匹でしたが、これはかなり型も良くて、今日の釣りは今年、最高の釣果となっています。

現在、「ビッグバンのお話」を書いています。１年ほど前に「ブラックホールのお話」を書いて以来、それではビッグバンはどうなのかと言う問い掛けをした若者は少なくないかも知れません。しかし一般相対論は物理学のいかなる専門分野でも使われてはいません。その意味で、マスメディアがこれらの話をCGで流しても、それをSFとして捉える限り問題を起こす事にはなりません。この観点では「ビッグバンのお話」を書く理由は見当たりません。
しかし若者が宇宙に興味を持って、宇宙はどうなっているのだろうと言う問い掛けをした場合、確かに今、きちんと答えられる物理屋を見つける事は非常に難しいものと思われます。現在、宇宙論屋は壊滅状態ですし、素粒子論屋も何をどう研究したらよいのか全く分からない状況が続いています。このような状況では、確かに宇宙論を紹介しようとする専門家がいないのは当然かも知れません。ここでの話は「宇宙の夜明け」に書いてはありますが、出来るだけわかり易いものにしたいと考えています。

[付記]　「連休中の釣り」
２０日に釣りに来たばかりでしたが、どうしても堤防の釣り状況の件でチェックしたいことがあって、２４日に再び、宮川丸で渡船しました。今回は少し混むかもしれないと言う事で５時渡船にして朝４時２０分には宮川丸に到着しました。ところが駐車場は混んでいてやっと２台駐車できるだけでこれには仰天しました。それどころか、宮川丸の店先では行列ができていて何が何だかわからない状況でした。それで宮川さんに「どうなっているの？」と聞いたところ「こちらにもわからない。こんな事は初めてだし」と言う返答でした。５時渡船ではもう１艘、船を出して渡船に対応していましたが、この様な事はこれまでゴールデンウィークやお盆でも起こってはいないと言う事でした。当然、どの堤防も物凄い数の人となっていました。大雑把にいって２０ｍ間隔で釣り人がいる感じでしたが、これでは「アジのさびき釣り」には良いでしょうが、シロギス釣りにとっては最悪です。しかしともかく、いつものように竿を出して釣り始めました。シロギス釣りは歩いてポイントを探す必要があるのですが、その日はそれは全く不可能な状況でした。両隣、１５ｍ位にそれぞれ３人組、２人組の若者たちが釣りをしていましたが、ともにシロギス釣りの人達ではなかったので仕掛けが絡む「お祭り」はありませんでした。
１１時前には釣りをやめましたが、その日の釣果はシロギス１６匹、イシモチ８匹と大きなハゼ１匹でした。それにしてもこのような異常な混雑ぶりもやはりコロナ禍と無関係ではないように思われます。現在、予想した通り「ボディコンタクトとマスク着用」が実行できない場所からのコロナ感染は拡大しているように見受けられます。感染拡大の主な原因が分かっているのですから、後は行政がしっかり対処する事が必要です。しかしそれ以上に、やはり「特効薬」を早く見つける事が最重要課題です。それがコロナ禍を克服するためのほとんど唯一の方法ではないかと考えています。

[釣り日記２０]　☆　　　２０２０年５月　　：　「コロナ禍、今年初のシロギス釣り」
コロナ禍による緊急事態宣言のため、木更津の宮川丸は営業を自粛していました。しかしマスクなどの着用を条件に５月７日から営業を再開しました。それで先日(金曜日)、早速釣りに出かけました。昨年、良く釣れた堤防を選んで６時過ぎには釣りを開始しました。しかしパラパラと釣れるだけで、秋ごろの活気とは程遠いものでした。結局、この日は午後１時前まで釣ってシロギス２６匹でした。それに加えてホウボウ、小型のカレイ、ベラそれから沢山のメゴチなどが釣れています。宮川さんの話だとこの堤防は少し浅いせいか、まだシロギスが群れている状況にはなっていないと言う事でした。店では若者が別の堤防で６４匹釣ったと言う事で吃驚でした。彼の話では近場でもよく釣れていたようで、かなり大きな群れにあたったと言う事のようでした。しかしその若者の様子を見る限り、かなりの腕前のように見受けられました。恐らくは釣り大会に参加している輩であろうと感じました。いずれにしても自分達に取って、この釣果でも我々２人の２日分の食卓には十分でした。特にシロギスが比較的型の良いもの(１８㎝前後)が多かったため、その昆布締めは久し振りで最高の味でした。
若手の共同研究者２人が Youtube の動画で物理の解説をしています。２人とも物理を非常に深く理解しているし、解説の仕方をとことん研究しているため、かなりわかり易くてしかも内容も基礎的で本質的なものとなっていると思います。動画を作成すると言う事など、自分には到底できないことで本当に時代の流れを痛感しています。
コロナ禍における緊急事態宣言は内容的に明らかに行き過ぎていますね。アウトドアのスポーツ(プロ野球やサッカー)やさらに公園で遊ぶことまで自粛の対象にするなどぶれ過ぎです。これは行政の怠慢さと関係しています。きめ細かく実行する事は相当、努力が必要となるため、さぼって簡単な方を選んだことに対応しています。それに振り回された事業主も沢山いるものと思いますが、どうにも仕方がない状況ですね。特に「人の命を守るため」などと言う言動は政治家が使ってはいけない言葉です。それはあたりまえの事で具体的な内容はないからです。専門家会議と言う人達の大半は物理の専門家会議の人達と似ている感じがしています。自分たちの主張がぶれていたり矛盾していても平気でいる人種の集合のように見受けられます。何故でしょうか？
コロナウィルスの感染者数とその死者数はドイツが日本の約１０倍、米国はドイツの約１０倍と信じられない数値になっています。この主な原因が生活習慣にあることは明らかですね。欧米諸国では挨拶でボディコンタンクトを無くすことは容易なことではないと思います。もし会って握手しないとそれは礼を失する事になります。それとマスクはこれまでドイツでも嫌われ続けてきました。Die Welt の報道によるとほんの１週間くらい前に公でのマスク着用を義務付けたと言う事です。この２点が結局、コロナ感染を爆発的にするかどうかの基本的な相違でしたが、それはこの奇妙なウィルスでは無症状無自覚の感染者が感染源になり得るからですね。この「ボディコンタンクトの欠如とマスク着用」が日本の感染が爆発的拡大にならなかった一番の理由だと考えられます。もし日本政府の取り組み方が功を奏したからだと思っているとしたら、それは思い上がりも甚だしいものです。どう考えてみても日本の医療体制がドイツのものよりも優れている事はあり得ないものです。一方、米国での感染者数の異常な多さは彼ら自身が指摘しているように「poor and essential worker」の感染者数の異常な多さと関係しているようです。しかしこれは米国社会の深刻な問題と関係しているようでコメントは到底、出来ない問題です。
４月に入って感染者数が激増した理由は明らかで、３月２０日前後から３月末にかけて帰国者(特に米国から)が急増した事と関係しています。この中の感染者が結局、日本の大都市に流れて４月の感染者数を大幅に押し上げました。それでも爆発的な感染者増には至りませんでした。これは「ボディコンタンクト」と「マスクなしの状況」での感染が「自宅」、「夜の接待」、「ライブハウス」、「病院」などに限られていたからでした。この「ボディコンタンクトなし」と「マスク着用」の２つの条件を満たさない事態が「飲食」であることは確かですね。この理由は明らかで、症状が出る２日前に他人に感染させてしまう事に依っています。この事は発症してその感染を自覚している人が仲間とと飲食を共にする可能性は非常に小さい事と関係しています。その意味ではこのコロナウィルスは飲食店に取っては本当に厄介で難しいウィルスだと思われます。

[釣り日記１９]　☆　　　２０１９年１０月　　：　「境水道の尺ギス」　
１０月の初めに毎年恒例となっている山陰地方への釣り旅行に出かけました。その日、米子空港に降り立ったのは１１時過ぎで、そこから直接、弓ヶ浜に釣りに行きました。ところが、その日は前日からの強風でうねりを伴った高い波が打ちつけていて、とても釣りどころではありません。このため、まずは境港の方向に移動して波の影響があまりない場所を探して釣りをする事にしました。しかしこの日は日曜日のためか釣り人が大勢いて、なかなか釣り場を確保することができないほどでした。それでも、少し狭い所でしたが何とか投擲ができる場所を探して投げてみたところ、その１投目に型の良いシロギスが掛かりました。これはと思ったのですが、その後はそれきり全く魚の反応はなくなりました。それでまた少し移動して釣りをしたのですが、新しい釣り場には根掛があり、また魚もいなくて釣果はありません。それで３時過ぎには皆生のホテルに移動して、その浜辺でテトラの内側なら釣りができるかも知れないと期待して早速、投げてみました。しかし実際は大波がテトラを乗り越えて来る状態で、掛かる魚はフグのみでした。このためその日の釣りは早々にあきらめて温泉へと直行し、のんびりと湯につかることにしました。
皆生の温泉街はその街作りが必ずしも成功しているとは言えない感じがしています。日野川の河口は最も重要な散策の場所のはずなのに、ほとんど整備されていなく残念な事ですね。ここは夏の夜空には日本海の水平線に北斗七星が沈んで行き、カシオペアが高く上って行きますが、この天体ショーは雄大かつ感動的なものです。このような自然の景観を子供たちが体験できるような環境(例えば小さな科学館)を作ったら、皆生温泉の良さが世間に宣伝されると思われます。ここは温泉の質が非常に良いのですが、しかし温泉だけではなく、若い人たちが楽しんで学ぶことができ、そして温泉にも入れるという、そういう環境が整ってきたらより多くの人々を引き付ける魅力ある温泉街になって行くものとつくづく思った次第です。しかしこれはその地元の人々が皆生温泉の町作りをどう考えて行くかに依っています。従って、このような事はあまり現実的ではないかも知れませんね。
次の日、朝食後に早速、海を見たのですが波はかなりおさまってはいました。それで、９時過ぎには昨日、釣ができなかった弓ヶ浜に向かいました。確かに、大波はなくなっていましたので早速、投げ釣りを開始しました。しかし、これはある程度予想していたのですが、釣れて来るのはフグだけでした。底荒れがひどくてシロギスは散ってしまったようです。その時、そこでクロダイ釣りをしていた地元の釣り師に家内が波の影響がない場所について尋ねたところ、境水道を教えてくれました。早速、そちらに移動しましたが、飛行機の出発時間の制限があり、釣りができる時間は１時間ちょっとでした。しかしともかく釣りがしたくて、すぐに投げ釣りを開始したところ、ここでは１投目からシロギスが掛かりました。ところがその釣れたシロギスは他の魚に腹を食いちぎられていました。確かに少し遠目には投げたのですが、途中サビいている間に置き竿でもないのに食われてしまったのはちょっとショックですね。きっとここには大きな魚もかなりいると言う事だと思われます。しかしともかく、シロギスがいる事は確かなので、早速、投釣りを再開しました。するとまたすぐにあたりがあり、これも型のよいシロギスが釣れました。結局、この日１時間の釣果はシロギスが９匹でした。また、これに加えて近場では真鯛の幼魚やメバル、ベラなどが多彩に釣れて、この場所の豊かさには感動したものです。
飛行機の出発時間を気にしながらの釣りでしたが、釣りの終了間際にとんでもない大物が釣れました。尺ギスと呼ばれる３０㎝越えのシロキスが釣れたのです。勿論、これは自分にとっては初めての事です。先日、木更津の沖堤防で２５㎝のシロギスが釣れて喜んでいたのですが、３１㎝のシロギスは全くの別物です。その引きは強烈だし、７号の針で本当に良く取り込めたものです。勿論、これは運が良かったとしか言いようがありませんね。これはやはり、山陰地方の海の豊かさを示しているものですね。この尺ギスだけは東京に持って行きたいと思い、近くの釣具屋で発泡スチロールと保冷剤を買いそこに入れて持ち帰りました。その店の人に尺ギスが釣れたことを「ちょっとだけ自慢げ」に話しましたが、店の人も「凄いですね」と言って喜んでくれました。これはしかしシロギス釣り師に取っては夢のような話だし、少し得意になっても仕方がないほどの出来事だと思っています。

物理学は今後、これまで以上に応用面が大切になって来ることは間違いない事だと思います。特に、経済物理において、近い将来に何らかの理論的進展が見られることを期待し、自分も多少の寄与ができるように考えて行きたいと思っています。しかし現実問題として、経済学がきちんとした学問としては完成されていないと言われている状況の中で、経済物理がどのような形でその学問の体系を作って行けばよいのか、これは本当に難しいものだと思います。
例えばこの２０年ほど、Quantitative Easing (量的金融緩和)をどの国も行って来ました。経済活動を刺激して景気を良くして少しでもインフレ状態に持って行きたいと言う狙いがあると言われています。しかし何故、国はインフレ状態に持って行きたいのでしょうか？これは国がその実力を超えてお金を使いすぎているため、膨大な借金となっている事と関係しています。勿論、必要な出費を控える必要はありませんが、例えば国の状態から考えてみても、政治家や官僚の数がどう見ても多すぎます。しかし国は予算カットはしないでインフレ率を上げることにより、借金の額を相対的に減らして行きたいと言う事ですね。
しかしながら、インフレの本質は単純です。基本的には需要と供給のバランスで成り立っています。これは言ってみればインフレ率の定義のようなものです。例えば、サンマが不漁であれば、その値段が上がるのは自然な経済法則であり、これは仕方がない事ですね。この場合、人工的な操作で値上がりを抑える事は容易な事ではありません。その意味でこの２０年を見てもそれ程、インフレ率が上がってはいないと言う事実は需要と供給のバランスが比較的にうまく機能していたという事です。また土地神話がこれまであり、土地の価格は必ず上がると言う一種の信仰がありました。しかしこれは若い人の人口が増え続けると言う仮定の下での予測でした。近年，この仮定が崩れてしまったため、土地神話も成り立たなくなっています。しかし一般庶民に取って、これは特にマイナスになる問題ではありませんね。
しかしそれでは大量にばら撒いたお金は何処に消えたのでしょうか？経済物理の観点からすると、これが最も重要な問題で、かつ非常に難しい問題だと思われます。例えば、不動産バブルと言われた時期においては、大量のお金がそのバブルを増幅させるために使われたものと思われます。現在はどうなっているのでしょうか？一つのターゲットが株であることは間違いないと思われます。周知のことですが、日銀が膨大な量の株を買い続けています。このため、平均株価が下がることはないと言う一種の信仰に近いものが現在、存在しているように見受けられます。しかし日銀が株を買ってどうするのか、非常に不思議なことです。恐らく、これは何らかの法律に抵触している可能性がある事案なのではないかとさえ感じています。それは株こそが国家公認の「賭博」だからです。それにしても日銀が株を買って、それでは高くなったらそれを売れるのかと言う疑問に対して、答えは勿論、ＮＯですね。日銀が株を売り始めたら株は暴落します。それではどうしたら良いのでしょうか？実は株が上がっても下がっても一般庶民にはあまり関係ない事であり、一部の投資家が得をしたり損をしたりしているだけですね。しかし何らかの理由で株が暴落した場合、問題となるのは日銀が保有している株をどうするかですね。売れない株なので持ち続けるしか他に方法はないものと思われますが、むしろ問題なのは、株から移動したお金が何処に行くのかと言う事だと思います。しかしそれが危険な動きになったとしても、日銀は保有している株を売却できないため、その動きを封じる手だてを一つ失っている事に対応しています。
経済がグローバル化してしまったのに、しかし経済の世界を統一的に統御できる「権力主体」が存在していない状態は、ある意味で非常に危険な経済共同体となっているように思われます。昔、あるファンドがある小国の国債を大量に購入して、そしてそれを大量に売却しようとしてその小国を危機的状態に陥れた事がありました。これは明らかに犯罪です。今は、その様なことは起こらないとは思いますが、しかし大量に余っているお金がどこに動くかわからない事が最も深刻な問題です。この事が、経済物理をどう定式化したら良いのかわからない事と密接に関係していると思われます。お金の流れを「電流」と考えると、その「電極」に対応するものが経済では何なのかわからないと言う事ですね。しかし電位差(お金の集まりの偏り)が一定以上を超えると、雷のように一気に電流が流れる「放電現象」が起こり得るのではないかと考えられます。これは金融恐慌の一つの原因となる恐れがあります。危険な「電極」の一つの例として「極端に裕福な小集団」が考えられます。実際、一部の人が何千億円と言うお金を所有出来たとしたら、それはそのシステムの何処かに欠陥があると言う事に対応しています。これは早急に是正しなくてはならない問題ですが、しかしながらこれだけ経済世界がグローバル化してしまうとそれらの問題点を矯正する「権力主体」が存在していません。従って、これらの修正は難しいと思われ、現実的には不可能に近い気がしています。しかしいずれこれらの「電極」に対応する集団が何らかの問題を引き起こす事になるものと考えられます。
経済物理について、あるいは何かの参考となるかも知れませんので、短い解説文ですが「経済物理」を入れておきます。興味を持ってくれる若者がいるかも知れませんので・・・。しかしこれは余計なことかも知れませんね。

[釣り日記１８]　☆　　　２０１９年９月　　：　「晩夏のシロギス」　
９月に入っても暑さはそれ程、衰えませんでしたが、これはシロギス釣りにはプラスなのかも知れません。９月始めに、木更津の沖堤防に朝６時の渡船でシロギス釣りに出かけました。その日、宮川さんがA堤防で釣って見たらと言われたので、それに従いました。他社のシロギス船での釣果があの辺りで１５０匹を記録したようなので、きっとシロギスがいるはずであると言う事でした。その日、まずは海側に投げてみましたが、シロギスがポツポツと釣れる程度でした。それで陸側に投げ始めましたが、確かにシロギスはいるようです。但し型は１５㎝前後が多くてあまり大きなシロギスはいないようでした。その日結局、釣果としては５９匹のシロギスが釣れて、これはこれまで５年間の釣果では最大の数となっています。実際、帰船する直前の１２時半ごろにはほとんど爆釣の状態で、投げれば３連で掛かってくると言う状態が１５分は続きました。完全に巨大な群れの中に入ったようでした。
それから２週間後に再び、木更津の沖堤防に釣りに行きました。台風１５号の被害が木更津にも及んでいたようでしたが、船宿の周辺ではまずまず、停電からの回復も割合、早かったようです。停電被害は杉の倒木の数に比例してその大変さが増していったようですが、風速５０ｍ/秒を超えると確かに大変だと思います。その日、朝６時に渡船してシロギス釣りを開始しました。今回はどうしても前回の状態が続いているのかどうかを知りたくて、同じA堤防で釣りました。しかしながらいつまでたっても陸側でもあたりは今一の状態が続きました。それで、海側での２０ｍくらいのちょい投げをやってみたところ、これが意外と良く釣れて吃驚でした。ともかく、シロギスが何とか釣れるように頑張りましたがなかなか前回のようには行きませんでした。それでもその日の釣果は４１匹でまずまずのものでした。この日は結局、海側の２０m付近でよく釣れただけで、陸側の方では最後まであまり釣れませんでした。本当に、シロギス釣りは難しいものですね。
そして昨日、９月としては最後のシロギス釣りに出かけました。その日、夏に良く釣れた場所でその状態がどうなっているのか知りたくて選択しました。宮川さんはその前日に釣れた堤防の場所を教えてくれましたが、この日は夏の状況がどう変化しているのかをどうしても知りたかったという事が最も大きな理由です。これが正解でした。この日の釣果は６４匹でした。６０匹を超えたのは勿論、初めてです。さらに、２５㎝のシロギスと２３㎝のシロギスが１匹ずつ釣れてこれにも吃驚でした。実は巨大シロギスは１０m程しか投げないちょい投げで釣れています。堤防の真近で巨大シロギスが釣れる可能性があると言う話には理由があります。これは２年程前の事ですが、シロギスがほとんど釣れなかった日にたまたま知り合った釣り師から聞いた話が原点です。彼はもっぱらフグ狙いのため、釣れない日は無いそうです。それでフグの外道として釣れるのが巨大シロギスであると言う事でした。フグは堤防の直下に近いところで釣れるという事でしたが、このお話から巨大シロギスは堤防の近くで釣れる可能性が高いことを知りました。宮川丸の店に帰ってその釣果を見せた時、何人かの釣り師達が集まってきて、その巨大シロギスの大きさに驚いていました。その瞬間、ちょっとだけ得意になった事は否定できないかも知れませんね。

ネットに上げた「ブラックホールのお話」は割合、読まれているようですね。先日、知人の紹介で物理の質問に来られた(役所勤務の)人達はこのブラックホールのお話が面白いと言って喜んでいました。アインシュタインに対する見方がこれまでの常識とは異なる他の見方も存在するという事を知って、少し考え方が広がったようだと言われました。それがどういう形となるかは人それぞれで異なると思いますが、少しでもその人達のプラスになってくれれば本当に嬉しい限りです。

[釣り日記１７]　☆　　　２０１９年８月　　：　「真夏のシロギス」　
結果的に、８月は毎週、木更津の沖堤防に釣りに行く事になりました。まず８月始めに、沖堤防で近場でもシロギスが釣れる場所を探そうと「探索釣り」をしました。これは８月半ばに孫２人を釣りに連れて行く約束をした事と関係しています。このため休日でもあまり釣り人がいなくて、しかしシロギスが割合、近場で釣れる可能性がある場所を探すと言う事が主な目的です。それで宮川さんと相談して、恐らくここならばと言う場所で探索釣りを行いました。そこは堤防間の水路から５０ｍほど手前の所です。その日、朝６時に渡船して早速釣りを開始しました。ここではまず海側に投げましたがあたりはありませんでした。それで陸側に３０mほど投げたところ、すぐにあたりがあり、確かにここでは近場にもシロギスがいると確信しました。さらに１００ｍ近く投げた竿には３連でシロギスが掛かってきたりして、ここは確かに良く釣れる場所である事がわかりました。しかし全体としてシロギスのサイズは小さく、ほとんどが天ぷらサイズ(１５㎝)前後でした。また途中からイシモチが連続で釣れ始めて、場所を５０ｍ程、移動しました。新しい場所でもやはりよく釣れて、結果的に４７匹のシロギスと８匹のイシモチが釣れ、釣果としては十分のものでした。
８月半ばのお盆中に釣りの計画を立てていましたが、台風の予報があり直前まで釣行できるかどうかわからない状態が続きました。しかし台風が少し西にそれたため、ぎりぎりで釣りに間に合いました。しかし雨の予報はあり、雨具の用意はしっかりとしておきました。朝６時に渡船して前回と同じ場所で釣りを開始しました。孫たちにはまだエサ付けや竿の振り投げができないためすべて自分がするわけですが、これはまだ小学生と幼稚園の子供なので仕方がない事ですね。予想通り、渡した竿にすぐにあたりが来て、孫２人ともにシロギスを釣り上げる事が出来て、まずはこの場所の選択が正しかった事を示していました。しかしそのうちに雨が降り始めて１時間半ほどは雨中の釣りとなりました。それでも風がなかったため、孫達も平気で釣りを続けていました。雨だとエサ付が少し大変になりますが、それ以外は特に影響はありませんね。途中、幼稚園の弟の方の竿に２０㎝越えのシロギスが掛かり、それを釣り上げる事が出来てひどく喜んでいました。「これはオレが釣ったのだ」と自慢していましたが、楽しいものですね。雨が上がって孫達も少し釣りに飽きが来たため自分にも釣る時間が出てきました。それで１００ｍほど投げて釣りを始めたところ、２０㎝越えのシロギスが釣れました。孫たちは早速、二つの大きなシロギスを比較していましたが「おじいちゃんが釣ったシロギスの方がちょっとだけ小さい」と言う事になりました。１０時半には帰る準備を始めて、１１時の船で帰船しました。その日の釣果は４８匹のシロギスとイシモチ２匹、ハゼが８匹でした。
１週間後、同じ場所にまだシロギスがいるのかどうか非常に気になり再び、木更津の沖堤防に釣りに行きました。今回は堤防は同じですが、まずはそこから８００ｍ手前の場所で釣りを開始しました。この３年間ほど、ここで良く釣れていたし、今年７月始めの釣りでは４２匹のシロギスが釣れていました。但しここはかなり(８０ｍくらい)投げないとあたりはあまりありません。６時渡船で早速、釣りを開始したのですが、掛かるのはほとんどハゼで、吃驚でした。それで７時半にはそこから８００ｍほど歩いて、前回釣った場所に移動しました。これが正解でした。移動した場所では近場でも遠くでも良く釣れて、最終的には４６匹のシロギスを釣ることができて大満足でした。特に、24.5㎝のシロギスが釣れて嬉しい限りでした。24㎝越えは2年ぶりですが、これは１０７g ありました。15㎝のシロギスが２０g 程度などでその大きさがわかると思います。
それからさらに１週間後、今度は別の堤防の事が気になってしまい、天候を見て再び、木更津の沖堤防に釣りに行きました。この堤防は４月に比較的に良く釣れた場所です。それで今回、夏にはどうなっているのか知りたくて釣りを決行しました。この場所は堤防のほぼ真ん中にあたりますが、割合シロギスが集まっている場所であるという印象があります。朝６時渡船して早速、釣りを開始しました。この日は近場でも遠くでも、まずまずあたりはあり釣れていましたが、前３回のあたりと比べるとそれほど多いとは言えませんでした。それで８時ごろになり、堤防の先まで４００ｍ歩き、そこで釣りを始めました。しかしこの日、ここではあたりがほとんどなくて海側で１匹、陸側で１匹釣れただけでした。このため、９時半には再び、４００ｍ歩いて元の場所に戻って釣りました。結局、その日の釣果はシロギス３２匹、ヒイラギ４匹そして１８㎝のメゴチ１匹でした。
「シロギス釣りは足で稼ぐ」とよく言われています。シロギスが集まっている場所を探すことが大切ですね。しかしシロギスは群れで泳ぎ回っているようなので、その場所を特定することは至難の業です。シロギス釣りの奥は深くて、その極意を掴むのはまだまだ先の事ですが、いつか掴みたいものですね。

このホームページに入れた「ブラックホールのお話」はある程度は読まれているようですが、一般相対論が「座標系に対する方程式」であると言う事実が直感的にわかりにくいと言う質問が寄せられているので、簡単な解説文を「付記」として付け加えました。しかし物理がしっかりわかっている若者からすると「巷に氾濫しているブラックホール関連の記事はもはや迷走を通りこしてギャグレベル」と言う事でどうにもしようがない状態ですね。ネットに入れた小ノートがこの関連の物理を少しでもプラスの方向に動かす手助けになってくれればよいのですが・・・。

[釣り日記１６]　☆　　　２０１９年７月　　：　「今年のシロギスは豊漁か？」　
7月に入り梅雨空が続いていたため、その合間を縫っての釣行となり、９日に木更津の沖堤防に釣りに行きました。ところがその日は天気予報が外れて朝５時から７時ごろまで小雨が降り続きました。ただし、釣り師にとって、雨よりも強風の方が厄介であることは確かですね。その日、宮川さんが推奨する堤防で釣って見ました。しばらく前にここで釣った時は、殻の無い貝のような生物に悩まされて釣果は散々でした。今回はその生物もあまりいなくて割合、順調に釣れました。最終的にはシロギスが４２匹、イシモチ２匹、ギマ１匹でした。シロギスが４０匹を超えたのは３年ぶりです。シロギスは大きなものは昆布締め、１６㎝前後は天ぷらそして小型のシロギスは塩焼き、ピンギスは澄まし汁で食べます。イシモチはやはり塩焼きが一番美味しいようです。そしてギマはあらいにして胆酢で食べます。この胆酢ですがカワハギと比較もしました。実は６月始めに内房の小さな港でシロギス釣りをしたのですが、その時シロギスの外道として２５㎝のカワハギが釣れたことがありました。このカワハギの胆酢と比べるとやはりギマの方が少し劣るように感じましたが、これはまだ実測値が少なすぎて一般化はできません。
７月１８日、梅雨の合間の曇り空予報だったため、木更津の沖堤防に釣りに行きました。今回はこれまで釣ったことのない堤防で釣りを開始しました。ここは宮川さんの話だと、昔はシロギスの大物が良く釣れた場所のようです。朝５時過ぎに早速、釣れそうなところに仕掛けを投げ込みました。そしてちょっとさびいたところ、何と根掛してしまいました。これは何とかうまくはずれたので、さらに少しさびいたところシロギスのあたりがあり１匹釣れました。ところがその後、何回か投げてみましたが、根掛はあってもシロギスのあたりはありませんでした。それで海側に気分を変えて投げ入れました。こちらはかなり浅いと言う事でしたが、まずはやってみると言う事ですね。ところが、突然、ガツンと言う強いあたりが来て吃驚でしたが、これは明らかにシロギスではありません。それでゆっくり引き揚げようとしましたが、魚もしっかり抵抗します。何せ、仕掛けは７号針なので無理はできません。それでもうまく引き上げることができましたが、魚は２７㎝のセイゴでした。大物を釣り上げるコツは水面まで魚が来たら、それからはリールを巻かないで竿を一気にあげて釣りあげる事ですね。竿のバネを使うと結構、大物も釣り上げる事ができるようです。しかしながら、その後、色々と工夫はしてもシロギスは釣れません。それで６時過ぎには場所を３００ｍほど移動しました。
移動した新しい場所では最初、例の奇妙な生物に悩まされました。それで遠くには投げないで堤防際にほとんど平行に投げて釣る作戦に変更しました。これが正解でした。すぐ近くで24 cm のシロギスが釣れたのには吃驚でした。さらに水路側に３０ｍほど投げておいた竿に20 cm のホウボウが掛かりこれには嬉しい限りでした。このホウボウは高級魚で、実際、刺身でも煮魚でも本当においしい魚ですね。結局、この日の釣果はシロギス３１匹、セイゴ１匹そしてホウホウが１匹でした。全体として良型が多くてその意味では、充分成功と言えるものです。
物理の方では、現在これまでにないほどの面白い研究に没頭しています。これは物性論におけるテーマですが、計算をしていても本当に楽しい限りです。いずれ近いうちに報告できるものと思っています。恐らく、このホームページを閉鎖する前にその研究結果の解説ができるものと期待はしていますが、遅れる可能性も勿論、ありますね。
しかしそれにしても、大学の状況がこれほどまでにひどくなってしまった事実に狼狽しています。このような事態は考えてもいませんでしたが、何とかしないといけません。しかし現実は依然として、大多数の既得権者が何かを変えることには絶対反対だし・・・。一体、これはどうしたらまともな状態に戻すことができるのでしょうか？

[釣り日記１５]　☆　　　２０１９年４月　　：　「今年初めてのシロギス釣り」　
４月半ば、海水温がやっと１５度を超えたと言う事で、早速、木更津沖堤防にシロギス釣りに出かけました。この日は甥夫妻が結婚報告がてら遊びに来ると言う事なので、その日に釣ったシロギスの天ぷらを食べさせてあげたいと言う事も釣行の理由の一つでした。実際、このシロギスの天ぷらは我々が最も美味しいと思い、また価値があると思っている一品です。恐らくはかなり腕の良い和食レストランでもこのレベルの料理はなかなか難しいものと思っている程です。
朝、６時に渡船して早速、釣りを開始しました。ところが、天気予報とは裏腹に突然、強風になってしまいました。この日は満潮が９時ちょっと前だったため北風にあおられて波しぶきが堤防に降り注ぎ始めました。これでは釣りどころではありません。それで堤防の先端まで４００ｍほど歩いて波で濡れていない場所を探しました。不思議な事に、その先端の南側の端の隅のみが波をかぶったあとがありませんでした。それでしばらくはそこで釣りをしましたが、シロギスのあたりはほとんどなく９時まで釣ってやっと５匹でした。９時過ぎになって風が収まり始めたので、元の場所に移動して釣りを再開しました。まだ風が少しありましたが、意外な事に釣れたのは５０ｍほどの近場でした。この日は午後１時前まで釣って、２４匹のシロギスが釣れてまずまずでした。しかしながらこの日に釣れたシロギスは１５ｃｍ前後が多く、１９ｃｍの大物は１匹だけでした。
家内は夕食の準備の事があり、シロギスが釣れたかどうかを心配していたので、早速、電話をしました。釣りの時だけ家内の携帯を持参して行くのですが、確かにこの場合は堤防から電話できると言う点で携帯もたまには利用価値があるものですね。家に帰って少し仮眠をとったあと、シロギスを天ぷら用にさばきました。この日の夕食のシロギスの天ぷらにはやはり、甥たち夫妻も非常に喜んでくれました。それで、その時に１９ｃｍのシロギスと１５ｃｍのシロギスの天ぷらの味の比較をしてもらい、違いがあるかどうかについて意見を聞きました。この比較も楽しみの一つですが、やはり大きなシロギスは味が少し大味になるように思うと言うコメントでした。この点で我々と同意見ですが、これは昔、浜名湖で釣れたシロギスの天ぷらをよく食べていたことも関係しているかも知れません。この二人は歯医者と医者の夫婦ですが、ともにとても謙虚であり、しかし自分の意見をしっかりと言える若者達です。自分もこれには安堵し、そして嬉しい限りでした。

最近、原子力発電に対する規制が必要以上に強まっているように見受けられます。原子力アレルギーの人達がまだ依然として少なくはないようだし、その人達が権力に取り入っているのでしょうか？しかしそれ以上に、原子力規制委員会のメンバーが原子核反応とその周辺の物理をどこまで理解している人達なのかとちょっと心配になります。この人達の主張を聞く限りにおいては、彼らの持っている原子力発電とそれに関する工学的な知識とその理解力を一度、試験してチェックする必要があるものと感じていますが、実際はどうなのでしょうか？。福島原発での事故の時、原子力(規制)委員会の委員長が恐ろしいほどに原子核物理学に無知であった事が巷では話題になりました。さらに不幸な事に、当時の首相は物理学科を卒業していたらしいのですが、物理の理解は素人でした。そして委員会の委員長はそれに負けていないくらいに原子力発電関連に対して素人であったと言う話が伝わっています。それを基本的には継承しているように見える原子力規制委員会のようですが、これでは原子力発電に従事している人達にとっては非常に大変な状態になっているように思われます。原子力アレルギーを持つ政治家が何かを言ってもこれは『無知な飛行機嫌い』と同じでそれ程は影響力はありません。しかし原子力規制委員会のメンバーは原子力エネルギー利用の将来を決める立場にあり、原子力発電とそれに関連する核反応の物理をしっかりと理解していないと非常に恐ろしい話となります。核反応についてきちんと理解できていない人達が委員だと、将来の日本に取って相当なマイナスになりますね。

それにしても化石燃料以外の代替エネルギーをどうすればよいかと言う問題は確かに難しいものですね。将来的には原子力エネルギーも枯渇する事は明らかですので、代替エネルギーとしては一時的なものです。それで、無尽蔵に近いものは太陽光と地熱です。地熱は基本的にウラン２３８の崩壊によるエネルギーですが、これは４０億年たってやっと半分に減少しただけですので、まだ数億年は余裕で存在するはずです。しかし熱エネルギーを電気的なエネルギーに変換する事は物理的に言って、容易な事ではありません。何か斬新なアイデアが必要な気がしています。一方、太陽光発電は光電効果を利用している点で合理性があります。しかしこれをマクロスケールでもうまく利用すると言う点でまだ不十分さが残っているように思われます。この場合の突破口は、やはり職人的な技術による改良が重要な気がしています。または光電効果の効率に優れた物質を作り出す事ができれば、これも一つの方向かも知れません。いずれにしても、これらの技術上の進展はお金が強くからんでくるとうまく行かない気がしています。これに対しての確かな理由はありませんが、これまでの経験からすると、お金のために研究した場合、このような基本的な問題の解法を見つけようとしても難しいのではないかと思っています。

[釣り日記１４]　☆　　　２０１８年１０月　　：　「宍道湖のハゼと玉造温泉白石家」　
１０月半ばに山陰の温泉町に宿を取りながら３日間の釣り旅行を楽しみました。その日、昼少し前には出雲空港に降りたち、まずは釣り道具以外の荷物を預けたり、宿泊する玉造温泉への行き方を確認したりしました。そして午後１時過ぎになり『出雲空港公園』の北側にある宍道湖のほとりに行き、そこを釣り場としました。ここは出雲空港から歩いて１０分ほどのところにある公園です。そこで早速、ハゼ釣りを開始しました。この宍道湖で釣りをするのは勿論、初めてですので何処が良いかは全く分からない状態で釣りを始めました。湖水の状況からみて、ここでは遠投する必要はないだろうと判断して、短い竿で５０m程投げました。そして、ほんの少しだけさびいたところ、いきなりガツーンと言う感じであたりがあり、吃驚でした。直ぐに引き上げたところ大きな太ったハゼが１匹釣れていました。これはここにハゼがいるかも知れないということで、俄然元気がでてきました。それでまた直ぐに投げ入れたところ、また直ちにあたりがあり、今度は少し待って釣ったため３連で掛かってきました。その後もほとんど入れ食い状態となり、その結果、午後２時半に終了した段階で大きくて太ったハゼが３０匹ほど釣れて、これには大満足でした。初めての場所での釣りでしかも短時間にこれだけの良い釣果がでたのはやはり、宍道湖の豊かさゆえであると感じましたが、それと同時に運も味方したものと思っています。
出雲空港からはタクシーで玉造温泉へ行き、白石家に３時半には到着しました。この玉造温泉は初めて訪れる場所ですが、枕草子にもその名前が記されている程古く、そして由緒ある温泉町です。しかしその割には今風で健全な活気がみなぎっていて、それをそこはかとなく感じさせる町の雰囲気には正直言って驚きました。宿泊客が比較的若い層が多いと言われているようですし、また働いている人に若者が多い点にもその活気が関係しているように見受けられました。これはこの温泉町の人々が堅実でしっかりした努力を積み重ねてきたからであろうと想像しています。対応してくれた若女将(？)が確かに相当に有能とみられ、テキパキと物事を進めている様子が伺えて、若い人達が活躍しているこの町の状況を映し出しているのかなと感じました。
早速、釣ったハゼを強冷蔵で保管して貰うようにお願いしたところ、その若女将は「料理長にこのハゼを１匹ずつ天ぷらにして出してもらうように言っておきます」と言ってくれたので、これには吃驚しました。そして実際、食事のメニューにあった野菜の天ぷらに添えて、釣ったハゼの天ぷらが２個ずつ出てきました。ハゼは大きいと脂が乗っていて非常に美味しいものですが、この天ぷらは格別の美味しさでした。実は、その野菜の天ぷらに小ぶりのハゼの天ぷらが１個付いていましたが、これとは全く別ものでした。普段、我々は釣ったシロギスをその日に捌いて、即、家内が天ぷらにあげて食べています。しかしこの日は料理長がすべて料理してくれたため「この天ぷらは余計に美味しいね」と家内は喜んでいました。確かにハゼの天ぷらが、釣ったばかりのシロギスの天ぷらに負けていないと言う事実には驚きましたが、しかしこれも宍道湖のハゼだからでしょうか？ともかく、大きくてまるまる太っているハゼだから、この美味しさとなっていることはまず間違いないことでしょう。ちなみに２０ｃｍ越えのシロギスは天ぷらとしての味が少し劣るように思いますが、ハゼは逆のようですね。
夕食後、若女将に「あのハゼの天ぷらがすごく美味しかったので、出来れば残りのハゼは従業員の皆さんに食べて頂きたいと料理長に言ってくれませんか？」とお願いしておきました。そして実際、次の日の朝、フロント係りの人から「ハゼの天ぷらが非常に美味しかった」と聞かされて嬉しい限りでした。このハゼのお話は、白石家の人々との楽しい触れ合いとして長く記憶に残るものと思っています。実際には、この料理長とお話をする機会はありませんでしたが、これも貴重な出会いの一つと言えるかも知れないと思っています。
次の日の朝、小雨でけむっている玉造温泉を後にして、まずは弓ヶ浜に向かいました。弓ヶ浜はシロギス釣では最も有名な場所で、ここだけが釣りの大会でも抜きん出て釣果が多いところとして良く知られています。それで早速、竿を入れたところ、直ぐに２連掛けでシロギスが釣れました。ところが、暫くしたら突然の嵐となってしまい、釣りどころか突堤にいる事さえも難しい状況になってしまいました。それで、釣りはひとまずあきらめて展望台で雨宿りしました。その時そこにいた若者に「ひどい雨ですね」と話しかけたところ、彼は「この天気は我々には好条件です」と言われて吃驚。実は、近くに若者がさらに３名いて、彼らは海上保安庁の訓練中の人達でした。雨が小降りになり、再び、突堤に戻って釣りを開始しましたが、もはやシロギスは散ってしまい釣れませんでした。結局、この午前中の１時間ほどの釣果は６匹でした。丁度、訓練を終えた若者達が話しかけてきて「海中には石鯛やボラがいましたよ」などと海の中の様子を話してくれました。
昼を過ぎてもまだ雨はかなり降っていて釣りは出来なく、そのためその日宿泊予定となっている皆生温泉のホテルに早めに移動しました。その後、午後４時過ぎになって雨は少し小ぶりになってきたので、早速、皆生海岸に行き釣りを始めました。ここは初めてのところなので、釣れる場所が全く分からないまま、まずは５０ｍほど投げて探り釣りを始めました。しかし数回投げてみても、どこにも生体反応がないため近場はあきらめました。それで竿を交換して１００ｍほど投げて見たところ、幸いそこにはシロギスがいました。結局、夕方５時前まで釣って何とかシロギスを５匹釣る事ができました。
次の日の朝、再び弓ヶ浜の突堤に向かい１１時過ぎからシロギス釣りを始めました。この日は最初、小雨がぱらついていましたが、雨は直ぐにあがって風もなく釣には十分に良い条件となりました。早速、１００ｍほど投げたところ、第１投目から３連掛けで釣れてこれはいけると感じました。実際、この日は昼前まで釣って１４匹の型の良いシロギスが釣れて十分満足しました。この夏は上陸した台風の数も多くて、天候があまり釣りによいとは言えなかったためか、木更津の沖堤防での釣果は今一つでした。その意味でも、今回の釣果は十分に良いと言えるものでした。

物理の方では高いレベルでの共同研究が依然として続けられていて、その点では現在の自分は非常に恵まれているとしみじみと感じています。それで研究とは別に、今、物理の世界で一番欠けているのは何だろうと考えたところ、これは『マスコミ関連で科学担当をしている人達を教育する事』ではないかと思い始めています。彼らが自分の頭でしっかり考えて、色々な問題を判断してくれれば、今の状況を少しでも変えてゆくきっかけになるかも知れないと思われます。しかしながら、これは学生に教えるよりも遥かに困難な話で、うまく機能する可能性は極めて低いと思ってはいます。どの世界でも『柔軟に謙虚に学べる人は絶滅危惧種』であり、難しさは重々承知をしています。しかし、何とかしないといけないと言うことは事実ですし、実際、深刻な問題がすでに日常的に見られています。例えば日経新聞(９月２２日)の「重力って何なの？」と言う記事には、その記事を書いた人(または教えた学者)にあきれるよりも、むしろ狂気と恐怖を感じてしまいます。勿論、物理の音程がひどく狂っている人に相談した事が問題の根本原因ではあります。しかしながら、その音程の確かさを自分である程度わかることが科学担当者としての必要条件でもあります。歌を上手に歌う事はできなくても、その歌の音程が狂っているかどうかの判断が出来る人は素人でもそれほど稀ではないと言うことですね。

[釣り日記１３]　☆　　　２０１８年８月　　：　「猛暑日のシロギス釣」　
８月始めの土曜日に木更津の沖堤防にシロギス釣に出かけました。通常は平日に行くのですが、今回は３５度を越える猛暑日が続いていたため、わずかでも気温が低く、また少し風があると言う条件からこの日の釣りを決めました。朝、５時に渡船して堤防にわたりましたが、やはり土曜日のためかどの堤防にも人が多くて吃驚でした。自分もそのうちの一人なので文句は言えませんが、しかし釣りづらい事は確かです。暑さに関しては、幸いこの日は大方曇っていて、海上では比較的過ごし易いものでした。それといざとなれば打ち水をすれば２-３度は温度が下がる事は分かっていたので暑さ対策は万全でした。
この日、竿を出したのは朝５時すぎでしたが、どういうわけかシロギスのあたりはあまりありませんでした。実際、８時頃までに釣れたシロギスは５匹と低調でした。ところが、８時過ぎにかなり大きなあたりがあり、期待しながら竿をあげたところ、なんとエイがあがってきました。まだそれ程大きなものではなく、３５cmのエイでした。９時ごろになってシロギスが釣れ始めました。今日は、どうやって２連掛け、３連掛けで釣れるかと言う事が課題であったので、その方法を実行しました。これはあたりがあっても少し待つというだけの事ですが・・・。１１時前まで釣ってシロギスは２４匹、エイ１匹、ギマ１匹そしてハゼ１２匹でした。７月始めに釣った時のシロギスで最大のものは２３cmでしたが、今日は２０cmが最大でそれが２匹でした。しかし全体として良型がほとんどで、釣りとしてはなかなか楽しいものでした。店に帰った時、宮川さんと船頭さんがその釣果をみて「これはなかなか良い釣果」だと言ってくれました。これは全体として他の人達の釣果が今日は渋い状況であったからのようでした。
家に帰って早速、エイを捌きました。エイで食べられるのはヒレですが、これは捌けばわかる事です。エイの真ん中の胴体はほぼ内臓なので食べる事は出来ません。ヒレの皮を剥いで煮付けにして食べましたが、カレーの味に良く似ていてなかなか美味しいものでした。またヒレで骨っぽいところはから揚げで骨ごと食べましたが、これがなかなか珍味で美味しいものでした。そういえば、６月に沖堤防で釣りをした時にシロギスは１９匹だったのですが、外道で良型のイシモチが８匹釣れた事がありました。このイシモチは昆布締めで食べましたが、これは非常に美味しいものでした。イシモチは足が速い魚だと言われていますが、刺身で食べられるのは釣師の特権ですね。釣りの楽しさは勿論、釣るときの面白さが大半ですが、しかし同時にその魚を食べる楽しさもまた格別です。
今回、物理に関連するお話は　　日本の科学は深刻な低迷期　　に入れてあります。残念ながらこれはあまり楽しいお話ではありませんが・・・・・。

[釣り日記１２]　☆　　　２０１８年４月半ば　　：　「今年初めてのシロギス釣り」　
４月も半ばを過ぎて海水温も１６度を超えましたので、いよいよシロギス釣のシーズン到来となりました。それで金曜日(２０日)の朝７時に渡船して木更津の沖堤防に出かけました。風もそれ程強くはなくて、まずまずの釣り日和でした。また堤防上に釣り人はポツポツいると言う程度で混雑はなく、この点でも好条件となっていました。今年初めての投げ釣りのため多少緊張しましたが、２投目にはシロギスが掛かり、まずはほっとしました。これでシロギスはすでに堤防近くに帰ってきているのだとわかりました。この日は８時までの３０分間に４匹釣れてまずまずでした。それで置き竿用の２個目の竿を準備しました。そしてそれを投げてサビいたところ、突然、強烈な引きが来て吃驚でした。これを慎重に取り込もうとして堤防直下まで寄せた直後、海面すれすれのところでバレてしまいました。確かにこれはシロギスでしたが、これ程巨大なものは始めて見ました。昨年釣り上げた２４cmのシロギスよりも遥かに大きいものでした。これは釣り上げることは出来ませんでしたが、それでもその顔を見ただけで、ぞくぞくする感じを持つことが出来ました。この日は昼過ぎまで釣って、最終的に３２匹釣れました。これはこの時期の釣果としては十分良いものと思っています。置き竿にしていた竿に２４cmのカレーが掛かり、小さい割には太っていて刺身で十分美味しく食べることが出来て、この点でも満足でした。
ところで、相変わらずネット上で解説している一般相対論関連の話にはあきれるばかりで、本当に困ったものですね。特に「何とか物理学」と称してネットで解説している記述には目を覆いたくなります。この人(達)は電磁気学などの教科書的な解説書も書いているようで、恐ろしい限りです。一般相対論関連での主張を見る限り、物理学を知識の羅列として解説しており、この様な解説書を書かれたらこれは若い人達に取ってはかなり重大なマイナスになります。物理学の基本を理解できてはいないため、本質からずれていても平気で解説しています。ところが、その書き方や話し方が優れているとある種の読者層には一時的に共感を得られることがあります。しかしながら、いずれその読者達が自分で考えて理解しようとすると彼らは混乱して、問題が深刻化してしまいます。物理学の素人が一般相対論のような意味不明の理論を解説すると天動説まがいの理論解説になってしまうと言う典型です。尤も、宇宙論の専門家を標榜している学者達(特に大学教授)のほとんど全てはこの素人解説者と余り変わらないレベルであることも確かなことですね。
この一般相対論ですが、人々(アインシュタインとその追随者)が水星の近日点移動の観測値をうまく説明できたと主張している「補正された軌道の式」があります。これは一般相対論の効果を考慮した軌道方程式です。そしてこの軌道の式そのものを使って地球の公転周期に対する補正効果を計算することが出来ています。これは簡単な計算で積分さえ出来れば誰でも計算が可能です。その結果、地球の公転周期に対して一般相対論効果として１年間に約 3.8 秒、周期が短くなる事が予言されています。年間約４秒とはこれは大変大きな効果ですね。勿論、観測では地球の周期はうるう秒(１年間、約 0.6 秒)だけ遅れることが観測されていますが、４秒だったら直接測定も可能です。従って、一般相対論は観測値と決定的に矛盾しています。この様な簡単なチェックさえも実行しない物理屋が大半なのは一体、どうしてなのでしょうか？恐らく現実問題としては「一部の追随者はこれを知っていたが公表しなかった」と言う可能性が大であるとは思っています。しかしながら、それではこの事実を隠蔽してきた理由は何なのでしょうか？やはり自己保身のためなのでしょうか・・・・・・？

[釣り日記１１]　☆　　　２０１７年１２月　　：　「師走のシロギス」　
例年、寒くなって気温が１０度前後に下がっても、海水温が１５度を超えている限りシロギスは釣れています。ところが今年の木更津沖堤防では１１月以降、どういうわけかシロギスがどの堤防にもあまりいなくて、１１月末の釣行ではシロギス数匹と惨敗でした。その日はハゼが数匹と外道で３０cmのカレイがたまたま釣れたため、何とかそ日の夕食の足しにはなりました。それで木更津沖堤防はあきらめて、１２月始めには一泊旅行を兼ねて館山に釣に出かけました。ほとんど期待はしていなかったのですが３時間ほど釣りをして、型の良いシロギスがなんと２０匹も釣れて吃驚でした。ここは館山の小さな港でその堤防から東に向かって入り江になっていて、釣り場としてはなかなかの雰囲気を持っていました。この日、堤防の真ん中でそれこそチョイ投げでシロギスが釣れていました。そしてこの日の大物賞は２０cm越えのもので、これは家内が１５mくらいの近場で釣り上げたものであり、本人も大満足でした。宮川さんは「今年の東京湾でのシロギス釣は船釣でも苦戦している」と言っておられましたが、シロギスは館山にはいましたね。これは勿論、偶然なのでしょうが、それにしても幸運でした。その意味では黒潮の蛇行とは直接の関係はないのかも知れません。
その２週間後、どうしても気になって、その小さな港に再びシロギス釣に行きました。木更津の沖堤防ではシロギスが釣れてないのに、何故、この小さな港にはシロギスが沢山いたのかと言うことです。しかし結果は、生体反応ゼロでした。シロギスどころかいかなる魚の反応もなくて、ほとほと困り果てました。その日は、場所を変えて他の港にも行って釣りましたが、何処も全く魚はいなく、餌が取られる事は一度もなく、惨敗を超えていました。これはシロギス釣の難しさですね。館山の海岸での海水温は１５度を超えているはずなのですが、自分の未熟さにがっくりです。シロギスはこの２週間で何処に消えたのでしょうか？？？
昔、原子核関連の加速器が次々とシャットダウンして行った時、科学研究での怖さを身をもって痛感しました。そして現在、高エ研の加速器をシャットダウンするかどうかが極めて深刻な問題となっています。その加速器で実験をして研究を遂行してきた研究者にとっては、本当につらいものと思われます。しかしこれは避けては通れない問題である事は明らかなことです。実際、その研究所内部でも、次に何を研究したらよいのか分からなくなっているという話が囁かれています。少し前に「暗黒物質探索のプロジェクトの継続が承認されなかった」ことが報道されましたが、これは科学的には重要な進展です。これでこの分野(一般相対論関係)においても少し前に進めるものと思います。しかしこの場合はそれ程大きな実験設備が投入されたわけではなく、そのプロジェクトの閉鎖に大きな犠牲が支払われるとは考えられません。一方、高エ研の加速器においてはその設備の大きさが日本では類を見ない程の物ですし、使われた費用も膨大なものでした。そしてその研究所を閉鎖すると言う事が非常に大変である事は、誰が考えてもわかることです。しかしながら、科学研究の世界ではよく起こりうることでもあり、避けては通れない問題であることも確かなことです。
現在、素粒子論のテーマが枯渇してしまったため、大半の素粒子論研究者は途方にくれていると言う現状が見受けられます。このことは、確かにその当事者にとって難しい問題ではありますが、しかし科学者として見たならば、それは単純明快です。その研究テーマがなくなったら、別の自然現象を研究テーマとして選ぶと言う事です。それがどんなに大変でもそれ以外ありません。そして新しい研究テーマが見つからない場合、あるいは見つかってもその研究を行う実力が伴わない場合、その研究者は科学者を辞めるしか他に方法はありません。
今年は研究者(特に基礎医学の東大教授)の不正が随分と問題になっていました。何故、この基礎医学の分野で不正が行われているのかと言う問題に関しては様々な理由が考えられるとは思います。しかしながら、その主な原因はその分野がまだ本当の意味の科学にはなっていないからだと考えられます。データをある程度、画像処理してもそれを受け入れる雑誌が存在すると言うことはその雑誌が科学の専門誌ではなく、商業誌であることと関係しています。この不正問題で最も重要な役割を果たした雑誌は「Nature」や「Science」です。しかしこれらは基本的に商業誌であり、科学の最先端を扱う雑誌ではありません。これらの商業誌にとって、その投稿論文が掲載に値するか否かの基準はその論文が話題になるかどうかであり、科学的に重要かどうかではありません。実際、「Nature」の編集者自身が「科学的重要性よりも話題性」を論文掲載の第一条件にしていると常に言っている事でもあり、これは紛れもない事実です。これらの雑誌において、宇宙論や素粒子論分野における論文はその大半が二流以下のものとなっていますが、これは単に商業的な雑誌内容となっていることから当然とも言えます。
ところが、重力波の論文は有力な専門雑誌に発表されており、必ずしも雑誌の問題だけではありません　(但し、この専門雑誌 Physical Review の実情を言えば、ここには無能な老編集者の存在が知られており、これが無意味な論文発表の一つの原因とも考えられます)。　　実は「重力波」のお話は科学にはなっていませんが、これは観測したと主張している人達が何を観測したのか、彼ら自身が理解できていないことに拠っています。彼らが実験的に見つけたと言う「何かの信号」を重力波だといっていますが、しかし彼らはその重力波なるものが何物で、それがどのような相互作用をするのか全く理解してはいません。それにもかかわらず、それが重要な発見だと主張し宣伝できるのはそれが科学ではなく、単にSFだからです。
実は、科学において検証することが非常に難しい問題が一つあります。それは、「存在しないことの証明」と関係しています。実験家または観測者の誰かが「新しい粒子を発見した」と主張した場合や、あるいは理論家が「ある粒子が存在する」と予言したとしましょう。この時、その粒子が実際に存在する場合は割合、簡単に検証する事が可能です。ところが、その「発見」や「予言」が間違っていて実際には存在しない場合、その粒子が存在しないことを証明することは一般的に非常に難しくなり、信じられないくらいに時間と労力を必要とすることになります。昔からよく言われている事ですが、「神の存在」を証明することは出来ませんが、しかし同時に「神が存在しない事」を証明することも不可能です。従って例えそれが単純なことでも、何かの存在を否定することはそう簡単ではないと言う事になっています。
今年も残すところあとわずかとなっていますが、来年は戌年で自分の干支となります。そして来年は２０００年に入ってからすでに１８年も過ぎたことになります。時が経つのが早くてちょっと驚きですが、これは、結局、人にとって時間が何なのかまるで分からないと言う証左のように見えます。しかしそれは単に自分がとしを取ったからの感慨かも知れませんが・・・・・

[釣り日記１０]　☆　　　２０１７年１１月　　：　「晩秋のシロギス」　
１１月始めに内房の小さな港にシロギス釣に出かけました。この港は小さな町の南西側にあり、景色もよくて非常に気に入っているところです。何か、ここにくるとほっとするような気持ちになる田舎町の港ですね。その日、釣をする前に「道の駅」で「４個１５０円の柿」を買いました。見かけは良いとは言えないものですが、これこそが昔、自分の屋敷にあって、その木の上で食べた柿そのものでした。この柿の味もよく、自分には最高の柿でした。
１０時半頃から港で釣を始めました。今日は何となく、外海は釣れない気がしたので主力は港の中だけにしました。実際、数回の投擲では外海でのあたりはゼロでした。一方、港の中では筏が浮いている近くでシロギスが釣れ始めました。しかも２０cmクラスが釣れて吃驚でした。これまでこの港では１８cmのシロギスが最大でした。その日は午後３時まで釣って、１７cm－２０cmのシロギスが８匹、ピンギスが８匹、ヒイラギが１９匹でした。
家に帰り、すぐにシロギスの昆布締めを作りました。３枚におろす作業までが自分の仕事で、それから昆布締めを作る作業は家内がしています。どうも昆布締めの味の良し悪しが昆布の選び方にかなり拠ってしまうようです。しかしいずれにしても昆布締めが大変、美味しいことは確かなことです。この昆布締めと同様に、シロギスのあらとピンギスを入れた澄まし汁は極めて美味しいものです。尤もこのような淡白な味を好むのは、我々が年を取ったせいかも知れませんが・・・。
数日後、木更津の沖堤防にシロギス釣に出かけました。１０月は一度も木更津に釣に行けなかった事もあり、天気が良い場合、今月は積極的に釣に行きたいと思っています。しかし今回は残念ながらポツポツとしかあたりは来なくて、結局、シロギス１４匹(１６ｃｍ-２１ｃｍ)とピンギス３匹でした。宮川さんの話だと「まだ潮が直っていない」と言うことのようです。台風の影響で海は底荒れして、それがまだ完全には回復していないと言うことのようですが、あたりが少なかったことは確かなことです。
それにしても、CERNの研究者達は「ヒッグス問題」をそのままほって置くつもりなのでしょうか？これまでの３０年間ほど、ヒッグス粒子探索実験においてはその粒子の質量がどのエネルギー領域にあるのか分からなかったため、何も発見できなくても様々な言い訳が通用してきました。ところが、数年前にヒッグス粒子を発見したとマスコミで発表してしまったため、結果的にその質量を特定したことになっています。このため現在はその質量のエネルギー領域の粒子探索だけ実行すればよいことになっています。そしてこの２年間ほど加速器を少しアップグレードした実験を行ったわけですが、しかしながらそのエネルギー領域には何も見つかりませんでした。このため、現在、特に若手研究者にとってはどうしてよいのか全く分からない状況となっています。学問的に言ったら、前回発見されたと言うデータ(１事象)自体がどうにもならないほどに貧弱であったことは専門家には周知の事実です。
それでは今、CERNの若手実験家は何をすればよいのでしょうか？これは他人ごとなのですが、実は自分にもどうすべきかは分ってはいません。「何故わからないか」の理由ははっきりしていて、すべての責任は古手の研究者達にあることによっています。彼らが責任を取らない限り、若手はどう動いたらよいのか分からないと思われます。「重力波実験」の場合も同じですが、いずれ早い段階でこの分野は空中分解して、若手は路頭に迷う事になります。さらに言えば、これは実験家だけの問題ではありません。そもそもヒッグス粒子や重力波が自然界の理解にどのような物理的な意味があるのかと言う基本的な問題が大半の古手の理論家には全く理解できていません。その意味で、この混乱の責任の半分は理論家にもあり、５０歳を超えた素粒子論屋はできる限り早い段階で何らかの責任を取るべきだと思われます。特に理論物理(素粒子論と宇宙論)の教授として職を得た人達は「自分は単純にこれまでの理論を信じてきただけである」と言うような言い訳はもはや、通用しない段階になっています。それはヒッグス機構の誤りが指摘されてからすでに１０年近く経ち、若手の理論家はその問題の本質を理解し始めているからです。
ところで、大学を追われるように辞めた直後、新小岩に「よろず物理研究所」とでも言うべき研究室が自然発生的に形成されました。現在もそこで数名の若者達と共同研究を推し進めています。共同研究は基本的にメールで行いますが、必要に応じて新小岩のセミナー室を借りて議論会を行っています。この研究室では世界のどの研究室にも負けない最高レベルの研究を行っていて、すでに重要な研究成果が着実に生み出されています。そして現在、この「よろず物理研究室」には新しく「助手」があらわれて、研究上の雑務全般を行っています。長い間、大学で研究してきましたが、これまで自分の研究室には助手がいた事は一度もなく、院生の指導や理論模型の解説はすべて自分がひとりで行っていました。ところがこの研究所においては、その助手が研究上の様々な難問を共同研究者に解説する作業をしています。これは自分にとって非常に不思議な光景ですが、興味深いものでもあり、またひどく驚いてもいます。半年ほど前には、経路積分の定式化における問題点を一緒に明らかにしようとしている時に「Sommerfeld の量子化と関連して理解するべきです」と彼に提言されましたが、これが問題解決の突破口になりました。突然変異のように良くできて、異常に深く物理を理解し、そして逆境をものともしない若者が、草深い田舎からは出てくるものなのでしょうか？？？

[釣り日記９]　☆　　　２０１７年１０月　　：　「弓ヶ浜」　
１０月始め、弓ヶ浜にシロギス釣に行きました。ここは全国でもシロギスが最も良く釣れる浜辺の一つとして有名であり、釣師に取ってはある意味で憧れの場所でもあります。さらに、今年はこの場所で行われたシロギス釣のブロック大会では、他の場所と比べて釣果が圧倒的に多くて話題にもなっていました。
その日、昼ごろには米子空港の北東の浜辺で早速、竿を出しました。すぐに当たりが来て１５cmのシロギスが釣れてこれは良いかも知れないと期待しました。ところが、その後に釣れたのはピンギスやフグばかりで、結局、午後２時ごろまで２時間釣って、シロギス２匹とピンギス５匹でした。それで２時半には次の場所に移動しました。そこには２本の突堤があり、そのうちの左側の突堤で３時ごろから竿を出しました。ここには確かにシロギスがいる感じがして、これは期待できると確信しました。この突堤に釣人は数人いましたが、シロギス釣の人は他にはいませんでした。ともかくここではポツポツとシロギスが釣れていて、これならば頑張れば夕食の足しにはなりそうであると感じていました。そうこうしている内に４時過ぎになって突然、２連、３連でシロギスが掛かり始めました。また２０cm越えのシロギスも釣れたりして、一気に活気付いてきました。これは明らかに群れが回遊してきたのだと思われます。結局、その日の突堤では５時半まで釣ってシロギス２５匹とピンギス２匹でした。これは充分の夕食になり、嬉しい限りでした。特に、刺身で食べた食感が東京湾のシロギスの刺身よりも少し美味しい気がして、ちょっと驚いています。日本海の海水のせいか、あるいは単に気のせいかそれは良くわかりませんが・・・。

日大と早稲田では補助金が減額され、その分を授業料の値上げで補填する方向であると報道されています。これでは、ますます学生の日大離れが加速するものと危惧しています。一方、早稲田はこれまでは偏差値(人気度)が高く、暫くはこの人気は続くように見受けられます。しかしこの早稲田ブランドはそれ程根拠があるものではなく、いずれは消え去る人気である可能性は否定できないように思われます。しかしいずれにせよ、常識的に言ったら減額分はスタッフの給料によって補填されるべきことは、誰が考えても明らかにわかることです。本当の意味での大学受難の時代は、これから来るように思われます。

一部のマスコミが予想していた通り、重力波でノーベル賞という最悪の状況になっています。その現象の「発見」後、２年足らずで賞を受賞すると言うこと自体、もはや科学ではありません。「ヒッグス粒子」の場合もそうでしたが、この分野ではなりふり構わず暴走しています。自然を理解しようとした場合、その複雑さのために、様々なチェックが必要であり、その実験結果の検証に膨大な時間が掛かります。彼らが観測した「量」は何であったのかを見極めるためには最低でも、数年間の検証が必須です。それに重力波という「言葉」が独り歩きしていて、それが一体、何なのか実験家は全く分かっていません。そもそも重力波は物質と相互作用はしないと人々は信じているのに、それが何なのか分かるはずがありません。学生に何時も教えていることですが、自由粒子を観測することはできません。その粒子が何らかの相互作用をして初めて観測が可能になっています。彼らが主張している重力波はどのような手法を使ったとしても、その観測は不可能なことです。そもそもこの重力波はエーテルの存在を仮定しなければ伝播できない代物であり、これ自体が自然界とは無関係な「Post Truth」(後造り真実)の例となっています。
さらに、近年、物理学ノーベル賞を受賞した人達の談話から明らかなことですが、彼らは「高校物理」程度の知識しかなく、その範囲で自然を考えていることがわかっています。これは深刻な問題なのですが、どうにもならない事実です。この様なことを書くと卒業生諸君は「何故、そんな事が起こりえたのか」と仰天して質問してきそうですね。その質問に簡単には答えられませんが、現実にこの人達に例えば「電磁気学」 (教科書の章末問題)　を解いてもらえば良くわかることです。まず間違いなく彼らは演習問題のうちで難しいレベルの問題はほとんど自力で解く事はできないと思います。さらには、有名大学の素粒子論・宇宙論の教授連中に「電磁波とはなにか？」について質問したり、電磁気学の基礎的な演習問題について黒板で解いて解説して欲しいと質問してみたら彼らの実力がすぐに分かると思います。私が知っている限りでは、彼らがこれらの質問に答えたり、演習問題を自力でしっかり解ける可能性はかなり小さいものと思っています。
この分野の暴走は「宇宙の夜明け」( 付録B )で紹介していますが、すでに何十年も前から続いていることです。この分野が空中分解すればこの暴走がとまるわけですが、この空中分解だけは何とか避けた方が良いと考えています。それは場の理論自体は物理学の中心であり、他の分野(科学全体)にとっても非常に重要であるからです。現在、この暴走を止めようとする仲間は増えつつありますが、この仲間達は皆、物理マニアで「政治的」な物理屋とは対極にいます。このため、我々の力は極めて微力であり、何もできない状態が続いていて、現在、どうにもならない無力感だけが残っています。

[釣り日記８]　☆　　　２０１７年９月　　：　「ギマの肝」　
８月半ばの最も暑い時に木更津の沖堤防に釣りに行きました。その日に釣りをした堤防はこれが初めての場所でした。これでABCDすべての堤防で釣ったことになります。この堤防が一番浅いと言われていますが、この日のシロギスの釣果としては残念ながら惨敗でした。たったの７匹しか釣れませんでした。自分が描いていたイメージとはかけ離れていて、非常にショックでした。３００ｍ以上は歩いて探ったのですが、どこも全く駄目でした。一つには海水温が２７度を超えていて、暑すぎたことが原因だと思っています。つまり浅瀬が暑くなりすぎて、シロギスは深場に避難しているのではないかと考えています。
その代わり大きなギマ(２５cm前後)が１１匹釣れました。この魚はカワハギの一種ですが表面がヌルヌルしていて、さらにとがった角のような背びれを持っているため、普通の釣師には嫌われているようです。ところが、これは刺身で食べると大変美味しいことも良く知られています。この日は捌くだけで随分と時間が掛かりましたが、刺身をあらいにして食べると最高に美味しいものです。それと、ギマはカワハギと同じで大きな肝を持っています。１１匹の肝はさすがに沢山過ぎるほどでした。その日は醤油とみりんで煮付けておいて、それを冷蔵庫で冷やしておきました。次の日、その肝煮の表面は油で一杯でした。そしてその油を取り除いた後の肝は、想像を絶するほどの珍味でした。フォアグラもかなわない程の美味しさで、本当に吃驚でした。
９月始めに、前回惨敗だった沖堤防で再び、シロギス釣に挑戦しました。同じ沖堤防で釣ろうとしたら、宮川さんが「今日は台風の影響が少しあるので、深い方の堤防で釣った方がよい」と言われたので、そのコメントに従いました。この場所は何回か釣ったことがあるところなので、勝手はわかっていました。ただ、秋口に釣るのは初めてであり、これまでと同じと言うわけには行きませんでした。実際、陸側では全くアタリがなくて、結局、海側に９０ｍ近く投げた場所でポツポツと言う感じで釣れました。従って、その日のシロギスの釣果は数は出なくて２１匹でした。その代わり、２４cmという巨大なシロギスが釣れ、これには吃驚でした。このシロギスは１１５ｇあり、しばらく前に釣った２３cmのシロギスが９４ｇだったので、これを大幅に更新しました。大雑把に言って１６cmのシロギスが３０g程度なので、その大きさがわかろうと言うものです。宮川丸の店前では何人かの釣師が集まってきて、このシロギスを褒めてくれたため、ちょっとだけ得意な気持ちになりましたね。その日はルアー釣の名手から「わかし」を譲ってもらいましたが、彼らは釣る事のみが楽しみのようです。
その日、１５cm-１９cmのシロギスとハゼは天ぷらで食べました。ハゼも沖堤防で釣れたものは大きく、天ぷらでも充分に美味しいものです。譲ってもらった「わかし」と３０cmのギマは刺身で食べましたが、やはりギマのあらいの方が数段、美味しいものでした。２０cm越えのシロギス６匹は昆布締めで食べましたが、これが自分には一番、美味しいと感じました。それとシロギスの澄まし汁も刺身に負けないくらい美味しいものですね。
長い間の宿願でもある「溶液の物理」を研究するための糸口が見つかり始めています。これは例えば、水の中で電子は電磁場とどのように相互作用をするのかと言う問題です。これがわかると生物を量子力学的にきちんと取り扱うことができます。それは生物は基本的に水でできているからです。幸い、恐ろしいほどに良くできる若手研究者達と一緒に共同研究ができているため、これまで糸口さえも分からなかった問題を攻略することが現実味を帯び始めてきました。そしてこのことより今後、数年間の間に量子生物の定式化を実行することが重要課題となっています。生物を量子論的にきちんと理解できたら本当に楽しいでしょうね。

[釣り日記７]　☆　　　２０１７年８月　　：　「昆布締め」　
先日、鴨川にシロギス釣りに行きました。朝、５時半に釣り場の海岸に行ったところ、釣りの師匠である河名さん(昔の卒研生)はすでに釣りを始めていました。予想した通り、サーファーがうろちょろしているため、かなり神経を使って投げる必要があり、これがその日も難しい問題となっていました。この日、シロギスが釣れたのは基本的には波打ち際でした。つまり１色から２色で釣れていました。しかしこれが難しく、私が釣ろうとするとどうしてもフグが混じって釣れてしまいます。釣れたシロギスはほとんど１７cm越えの良型でしたが、自分は１３匹、河名さんは３０匹と大きな差になっていました。しかしこれは仕方がない事です。彼はシロギス釣り大会でブロック大会進出の常連でもあり、ある意味ではセミプロの釣師とも言えるレベルなので大きな差が出るのは当然とも言えます。
この日、一組のサーファーのカップルが河名さんに話しかけていました。ごく親しそうに釣りの事を尋ねていたようですが、勿論、知り合いではありません。ところが、このサーファー達は我々が釣っている目の前に悠然と入って行ったため、ひどく驚きました。彼らは投げ釣りの危険性が全くわかっていないということでした。１００m近く投げるためには、２５号から３０号の錘を着けて投げます。これがサーファーに当たったら非常に危険なのですが、彼らはそれを全く知らないため、悠然と目の前に来てしまうと言う事です。これがはっきりしたため、結局、我々が彼等を避けるしか他にやりようがないという事がわかった次第です。
１週間後、堤防での釣りを楽しむために木更津の沖堤防に行きました。２ヶ月程前に釣った場所で釣りを開始しました。ところが、今回は同じ場所にシロギスはあまり居なくて少し焦りました。それであれこれ場所を変えて工夫しながら釣りましたが、今回は２４匹と数では前回に及びませんでした。しかし２４cmのシロギスが初めて釣れて、これは本当に嬉しいものでした。その日、型の良いイシモチが２匹釣れたのですが、この巨大シロギスが釣れたときは一瞬、イシモチかと思った程でした。２０cmクラスが６匹いたので、この日は刺身と昆布締めにしました。刺身も美味しいのですが、不思議なことに、昆布締めの方が味わいが深くて美味しいと感じました。ちょっと手を加えた方が新鮮な魚でもその味により深みが増すということでしょうか？
温暖化の問題に関して具体的な数値計算を実行しましたので、ここで公表しておきます。この計算での仮定は、すべての共鳴赤外線は「化石燃料により生成されたCO2」により吸収されているとしたものです。そしてこの共鳴赤外線によって吸収されるべき全エネルギーを計算しました。これは明らかに過大評価となっていますが、しかし驚いたことに「共鳴赤外線による温室効果のエネルギーは実測されている温暖化エネルギーの千分の一以下である」ことが証明されました。すなわち、温暖化の原因は「CO2による温室効果」とは全く無関係であることが立証されたことになります。このことは、CO2温室効果という言葉が暴走したため、人々がその言葉を受け入れてしまった結果であることを示しています。これまで専門家が真剣にこの問題を検証したと言う痕跡が見られなく、これは物理屋として本当に憂うべきことです。尤も、私自身もこれまでこの問題をきちんと取り扱わなかったという点では反省していますが・・・。
それでは温暖化の原因は何なのかが問題となります。化石燃料や原子力発電による人工的エネルギーが主な原因なのか、または海底火山による地熱エネルギーのゆらぎがその原因なのか、それとも何か全く別の要因がどこかにあるのか、まだはっきりしたことは分かってはいません。その中でも、最も可能性が高いと考えられるものは、何らかの理由で少し海水温が上昇し、その分、水蒸気の蒸発が加速され、このため温室効果(黒体輻射の水蒸気遮蔽)による温度上昇となっているというシナリオです。しかしこれはまだ、絵を描いているでけで、具体的な計算とは程遠いレベルの単なるお話でしかありません。
もし卒業生の中にCO2排出を軽減する機械製作に従事されている技術者がおられる場合、温暖化の理論をしっかりと再検証されることをお勧めします。いずれ、CO2排出とは無関係に温暖化は起こっていたと言う論調に人々が向かって行くことと思いますが、まずは自分で納得することが最も大切です。
現実に、温暖化が起こっていることは事実だと思われます。しかしながら、どのように工夫したら温暖化を防げるのか、あるいは人間には無理なことなのか、またこの温暖化がこれからも続いて行くのか、これはこれからしっかりと検証して行く必要がある問題だと思っています。

[釣り日記６]　☆　　　２０１７年５月　　：　「つ抜け」　
先日、ある出版社の人とお話した時「一般相対論は座標系に対する方程式で粒子に対する運動とは無関係です」と説明したところ、数学では多様体が専門だったと言う編集者は吃驚して「座標系は人が設定するものではないのでしょうか？」と逆に彼に質問されてしまいました。物理屋は何故、このような奇妙な理論を分かった振りをして受け入れてきたのかと今更ながら本当に不思議です。
実はアインシュタインの方程式にはその方程式自体に自己矛盾の問題があります。この方程式の右辺は星などの分布関数で書かれていて「エネルギー・運動量テンソル」と呼ばれているものです。そして方程式の左辺が「座標系の計量」となっていて、方程式はその計量を決定するものとなっています。すなわち、星などの質量が分布しているとその周りの座標系が変更されると言うものです。しかしそれでは、その右辺の星などの分布を記述している座標系は一体、どの座標系なのでしょうか？これはやはり計量が変更される前の座標系なのでしょう。しかし、そうだとすると奇妙な話になります。元の座標系の中に質量分布が存在していたわけであり、そこに存在していた間(実際には長時間)、その座標系がどうなっていたのかという深刻な問題にぶつかってしまいます。そこに質量は存在していたが、しかし座標系は昔の計量であったということになります。これは因果律との関係から、アインシュタイン方程式が自己矛盾している可能性があります。このようにこの一般相対論はしっかり考えれば考えるほど意味が分からなくなる方程式であることがよく分かると思います。
先日、木更津沖堤防にシロギス釣りに行きました。今回は、これまで釣ったことのない堤防で釣りを開始したのですが、朝６時に渡船して８時までに主に釣れたのはヒイラギとメゴチでシロギスはたったの２匹でした。それでここは駄目だと判断して、２００ｍほど移動しました。沖堤防は何処も同じに見えるのですが、それでも何となくここが良いと思って８時半ごろから釣りを再開しました。これが正解でした。１２時半までに３１匹のシロギスを釣る事ができて嬉しい限りです。そのうちの２匹は２０ cm のシロギスでした。
店に戻って宮川さんが釣果の写真を取っている時、見るからに釣師という感じの若者が話しかけてきました。彼は同じ沖堤防で同じ時間帯にシロギス釣りをしたようですが、釣果としては「つ抜け」した程度だったと言っていました。この「つ抜け」と言う言葉は釣り用語らしくて、一つ、二つと数えて、１０になると「つ」がなくなるため１０匹を超えた場合「つ抜け」と言うと宮川さんが教えてくれました。
シロギスが釣れるための条件の一つとして、その海底がかけ上がりになっていると言うことがあります。ちょっと斜面があるとそこに太陽があたり、その分、小生物が増えて従ってシロギスも集まりやすいと言うことだと思います。それと魚は地形の変化を好む場合が多いようで、これもかけ上がりが良い一つの理由かと思います。しかし沖堤防の上から見ても、その海底の様子は分かりません。今回は自分なりに理由はあるのですが、しかしそれは根拠があるものではありません。従って、新しい場所でよく釣れたのは、恐らくは偶然であったと思っています。
そしてそれから２週間後、同じ場所で同じようにシロギスが釣れるかどうかを見極めるため、再び、木更津沖堤防にシロギス釣りに行きました。今度は最初から、前回釣れた場所で釣りを始めましたが、確かにシロギスは釣れました。しかし、シロギスの密度は高いとは言えなく、結局、この日は前回と同じ時間(朝６時半から１２時半まで)釣ったのですが、釣果は２９匹でした。宮川さんの話だと、今年は例年よりもシロギスが釣れていないとのことです。彼の話だと現在、外房では状況はさらに悪いようで、シロギスがあまり釣れてはいないと言っていました。シロギスが例年よりも釣れていないことに、何か理由でもあるのでしょうか？冬場の海水温の影響とか・・・・。

[釣り日記５] 　☆　　　２０１７年春　　：　「シロギスの冷凍」　
最近、CERNの一部の人々からヒッグス粒子は発見できなかったと言う情報が寄せられています。しかしCERNがこれを公式に発表するとは、まだとても考えられないことです。それはこの実験のリーダー達のこれまでの振る舞いを見てみれば明らかです。彼らはたった１個のデータでヒッグス粒子を発見したと騒ぐ人達です。彼らがまともな物理屋であるとは到底、考えられません。その虎の子のデータさえも散々、人々から批判されてきました。しかしこの批判に対して彼らは一向に動じるわけでもなく、反論もしないで平然と無視し続けてきました。それでも、この数年間、膨大な予算を注ぎ込んでマシーンをアップグレードしました。そしてその改善された新しい加速器ではより発見されやすい状況が確かに作り出されました。実際、その新しい実験では W, Z ボソンを示すデータが複数個見つかっています。このため、ヒッグス粒子も複数個見つかることが期待されたのですが、しかし結果としてヒッグス粒子は何も発見されませんでした。それにしても理論的に言って、存在するはずのない粒子を探している愚かさは現代物理の悲劇(または喜劇)です。しかしながら、何分にも怖ろしいほどの予算を費やしているわけで、黙って見過して良いとは言えないことも確かであり、これが問題をさらに深刻にしています。

ヒッグス粒子の方は人為的に引き起こされた問題ですが、東京湾の海水温が春に上昇するのは自然現象そのものです。シロギスは海水温が１２度以下ではほとんど釣れません。シロギスが釣れるためにはその海水温が１４度以上になっている必要があります。そして、この４月半ばにやっと木更津港の海水温が１４度を超えてくれました。それで早速、木更津の沖堤防にシロギス釣りに出かけました。この日、朝６時に渡船した頃は無風状態で釣りにはベストの状態でした。ところが昼前から突然、強風になり沖堤防だと少し怖いほどの風になってしまいました。海上での天候の急変には今更ながら驚いた次第です。このため、１１時半から午後１時の渡船までは釣りとしてはまったくのお手上げ状態となりました。

この日、特に午前８時前後は、７０－８０ｍ付近でシロギスがよく掛かりました。しかし釣れるのはいつもシロギス１匹で、２連、３連が少なかったため、数は伸びませんでした。シロギスに一緒に掛かったのは小さな小さなメゴチでした。今年はこのメゴチが非常に多いと言う印象を受けています。しかしともかく、一投毎に１匹は掛かることが多くて、１１時までに２９匹のシロギスを釣ることができました。これはこの時期の釣果としてはまずまずであったと思っています。

久々にシロギスの天ぷらを食べましたが、いつもながら本当に美味しいものです。これは魚屋で捌いて売っているシロギスとは別次元のものです。天ぷらでは捌いてすぐに揚げないと味は別物になってしまいます。尤も、最近、シロギスを冷凍しても、それを上手に処理すると釣った日のシロギスとほとんど差がないことがわかっています。それは釣って家に帰って最初にする仕事になります。まず、冷凍するシロギスのハラワタだけを出します。そしてそのシロギスの水分をできるだけきれいに拭き取ります。そしてそのシロギスを急冷凍します。こうして保存したシロギスを３週間たって解凍した場合、その味はその日に釣ってきたシロギスとほとんど差はなく、余程慣れている人でも、恐らくは見分けがつかないものと思われます。但し、解凍するときも技術が必要です。

[釣り日記４] 　☆　　　２０１６年暮れ　　：　「アイナメ」　
今年も残りわずかとなっていますが、また再びシロギス釣りの話です。この寒い中、シロギス釣りのため木更津沖堤防に行きました。この日はNo.1の札だったため渡船するのは自分一人かと思いました。堤防に人はまばらでしたが、早速、釣りの準備をしました。例によってアイナメ用の仕掛けを先に作り陸側の海に入れました。そしてシロギス用の仕掛けを作り始めました。ところが、ちらっと見たところ、アイナメ用の竿がひどく揺れていて明らかに魚がかかっている事を示していました。慎重にあげたところ２５ｃｍのアイナメが釣れて吃驚でした。一方、シロギス釣りの方は、海水温が低いためか難しい釣りとなりました。突然、２匹釣れたかと思うとその後はさっぱりアタリがないという状況が続きました。それで場所を１００ｍほど移動して釣りを再開しました。ここでも最初、３匹掛ってこれはすごいと思ったのですが、その後はさっぱり。結局、この日は７時半から１２時半まで釣ってシロギス２３匹でした。しかし、場所を移動した直後にやはり２５ｃｍのアイナメが釣れて、アイナメ２匹は自分にとって最高の釣果でした。その夜、早速さばいて食べましたが、アイナメの刺身はどの魚もかなわない程、美味しいものですね。アイナメはアブラメとも言われるように脂がのっている魚ですが、しかしトロのようなくどさがなく非常に上品な味です。

[釣り日記３]☆　　　２０１６年１１月半ば　　：　「大漁」　
再び、シロギス釣りの話です。この日、朝６時に渡船して木更津の沖堤防にシロギス釣りに行きました。その日は海上でも風がなく絶好の釣り日和でした。６時半頃にはまずはアイナメ狙いの仕掛けの竿を出しました。尤もこの日はアイナメの姿を見ることはできませんでしたが。続いてシロギス用の竿で８０ｍ程投擲しました。ほとんど即座にシロギス特有の引きがきて１８ｃｍクラスのシロギスが釣れました。このポイントでは投げて２０ｍほど差引く毎に必ず１匹シロギスがついていました。これがしばらく続き、今日は良く釣れる日なのだと直感しました。しかしこれは単発的で群れのキスではないとも感じていました。

満潮を過ぎて潮が下がり始めた頃から３０－５０ｍの近場でも釣れ始めました。今度の場合は群れの感じで、入れ食い状態が続きました。但し、釣れる場所はピンポイントで、しかも少しずつ変わっていきました。結局、６時半から１２時半までで良型のシロギスを５４匹釣り上げました。但し、１０㎝前後のシロキスが１０匹ほど混じってはいました。自分としては初めて２２㎝のシロキスが２匹釣れて嬉しい限りです。それで今、「地ギス」とでもいうべきタイプのシロギスがいるのではないかと考えています。つまり、そこに定常的に住んでいるシロギスがいて、しかしある場合、群れをなして行動しているのではないかと言う事です。これから少しずつ、この辺のところも調べたいと考えています。

それから２日後、「議論会」に５名の若手研究者が集まり「鳥は何故、方角がわかるか」という問題を議論しました。１０羽の鳩を札幌から放つと７、８割は千葉の自分の巣箱に帰ってくるという友人の話を説明しました。どうも鳩達は海岸沿いを飛んで帰ってくるようですが、しかし確実に南と西という方角がわかっていると考えられます。南北は太陽と地磁気で、東西は太陽とコリオリ力によるポテンシャルが関係している可能性があると思われます。しかし量子論ではポテンシャルはスカラー量であるため、方向を知るためには別の物理量が必要となります。最近の研究から、あるタンパク質の中にある物質がフォトンを吸って励起状態になることが方向を特定するために重要であることが判明したようです。実際、光を遮断した場合、鳥は方向がわからなくなる可能性があるようです。

ところが現実には、ある種の渡り鳥は夜を好んで飛ぶことがわかっています。これは夜の方が天敵に襲われる可能性が少ないことと関係していると考えられています。それではこの渡り鳥たちはどのようにして方角を感知しているのでしょうか？夜には月の光がありますが、ある種の鳥にとって、あるいは月の光でも十分かも知れません。光の吸収は波長で決まり、その強度にはよらないからです。しかしこれは月がまったくないときにこの渡り鳥が飛んでいるかどうかを調べればわかることですね。

今後、これらの研究を遂行して行くためには、超低エネルギーの量子論を正確にそして深く理解することが重要な要素となるものと思われます。研究対象である自然現象はほとんど無限にありますが、量子生物としての具体的な研究成果を見るにはまだまだ時間がかかるものと思っています。

[釣り日記２]☆　　　２０１６年１１月始め　　：　「ピンポイント」　
ここでも何回か書いていますが、Higgs 粒子探索はすでに始めてから３０年以上は過ぎています。しかしこの実験を行っているCERNの実験家には、自然科学を理解する上で重大な見誤りがあります。それは弱い相互作用に関するすべての実験結果はHiggs 粒子の存在なしで理解されている事実です。これは周知の事実です。すなわち、実験結果を再現するためには、標準理論でHiggs 粒子を除いても全く問題ないことがわかっています。それでは何故、Higgs 粒子探索実験を行っているのでしょうか？実は、それは単に理論が予言したからです。そしてこれは一般相対論の場合と同じですね。しかし何度も繰り返し書く事になりますが、標準理論は非可換ゲージ理論であり、厳密に解いたらその構成粒子である W,Z ボソンは観測量ではありません。Weinberg-Salam はここでHiggs 機構という近似を行ったため、勝手に「ゲージ不変性が破れてこれらのベクトルボソンが観測量になった」と言っている事に対応しています。しかしこれはどう見ても科学の論理ではありませんね。

この夏に発表(１０月に改訂)されたCERNの報告書を見る限り、Higgs 粒子に対応するピークに関して、有意な実験結果は得られていません。実験が非常に難しい事は確かな事ですが、しかしW,Z ボソンのピークは複数個見つかっているようです。Higgs 粒子に関してもこれらのベクトルボソンと同じ程度に見つからない限り、Higgs 粒子発見とは到底、言えない事は誰にでもわかっています。その意味で、今回アップグレードしたCERNの実験では「Higgs 粒子のピークが存在しない事が示された」と言えるものと思われます。

１１月はじめに、内房の港にシロギス釣に行きました。１０時前から竿を出したのですが、A港では港の中も船道も外海も全く魚の反応がなくて３０分で切り上げました。それでB港に移動して、１１時から釣り始めました。外海の方には人がいたので、港のなかで竿を出しました。そして家内の竿に仕掛けをつけて投げて渡したところ、自分の仕掛けを作る前に「来た！」と言ったので吃驚しました。今日はシロギスは釣れないかも知れないと思っていたのに、家内は１８ｃｍのシロギスを釣り上げる事が出来ました。それから急いで自分も竿を入れましたが、ほとんど入れ食いの状態がしばらく続きました。結局、午後２時半まで釣ってシロギス(15 cm - 19.5 cm) が１７匹、ピンギスが１３匹、マゴチ(16 cm) が１匹、メゴチが７匹、それとヒイラギが６匹でした。家内もひどく喜んで実に楽しい釣りとなり、吃驚でした。こういう事もあるものですね。ちなみにB港の外海も船道も３－４回の投擲に魚の反応はゼロでした。シロギスが釣れたのは港の中のほんの一部の場所だけでした。シロキス釣の奥の深さですね。なお、釣師はよく釣れた時の事のみを他人に話したがる癖があるため、今回のような偶々うまく行った釣行のお話しとなっています。

[釣り日記１]☆　　　２０１６年１０月　　：　「思い込み」　
このところ毎月２回を目標にシロギス釣りに出かけています。海のただ中でぼんやりと釣りをするのは本当に楽しく、気分が和らぐものです。長い間、「昔の物理の秀才達が計算を間違えているはずがない」と言うもっともらしい理由により、新しく提案した場の理論形式が悉く無視され続けてきたものです。しかし実際には物理音痴の物理屋が多数決の論理を振りかざして、自分達が学んできた理論を単純にそのまま信じていたいと言うだけのものでした。研究者の中には「物理の音程」が少しずれている人が意外に多いものですが、それは物理の「絶対音階」を正確に知らないからです。勿論、物理の絶対音階は自然現象そのものです。実は、物理音痴の人々で本当に悪質なのは既得権者達です。彼らはその権益を守るためにはどんなことでも平気でして来ましたが、それに関しての嫌がらせが絶えることはありません。その意味においても、海上でのんびりと釣をすることは最高の気分転換となっています。

ところが、この夏はどういうわけかシロギスが昨年と比べるとまるで釣れなくて意気消沈していました。どうも今年はシロギスが少し深場に行っているような感じがしていました。それで、先日(９月終わり)、再挑戦と言う事で、木更津の沖堤防に釣りに行きました。ところが朝６時に渡船しようとしたらこの日はもの凄い霧で、すぐ近くの橋さえも見えませんでした。このため宮川さん(船頭)はしばらくは船を出せないと言って店に帰ってしまいました。仕方なくぼんやり海を眺めて待っていたら、それでもしばらく経ってやっと霧が晴れ始めて、約３０分遅れの渡船となりました。その日は宮川さんが「ここで釣ってみてください」と言われたので、その場所でシロギス釣を始めました。１投目は陸側に投げたところいきなりアタリが来て１５ｃｍのハゼが掛かりました。しかし２、３投目もハゼとメゴチだったので、次からは海側に投げました。しかしこちらの方もシロギスはたまに釣れる程度で、やはりハゼやメゴチさらにはアジまでかかる始末でした。

８時半ごろになり、黒鯛釣りの人が話しかけてきて「黒鯛、持っていきます？」と言われて思わず「じゃ１匹だけ」と答えました。ところがその人には仲間が２人いて彼らが黒鯛を３匹持ってきたため、これには困り果てました。巨大な魚(４０－４５ｃｍ)でシロギスとはまるで違って威圧感さえあります。しかし断る事もできなく、そのまま有りがたく受け取りました。この人達は釣りあげる事のみが楽しみで、それはスポーツフィッシングなのだと感じました。こちらはキスの天ぷらが釣りの最大目標なのですが、釣りの方向がかなり異なっていることは確かだと思いました。

その黒鯛釣りの名手が「シロギスは陸側にもいるはずだ」と言ってくれたため、自分もそれではと朝方釣った場所より５０ｍほど東側に移動した陸側で投げました。これがまさに大正解でした。１００ｍ前後の投擲で１８ｃｍクラスのシロギスがすぐに釣れました。そして同じ場所で次々とシロギスが掛かり始めました。結局、９時半ごろから昼ごろまでに２７匹のシロギスを釣る事が出来て大満足でした。特に、このレベルの大きさのシロギスが２匹つくとこれは最高の引きとなっていました。夏の終わりにやっと去年並みの釣果が得られて本当に嬉しいものです。シロギス以外には２７ｃｍのギマが２匹釣れました。この魚はカワハギの一種のようですが、実際、ギマの刺身をあらいで食べたところ最高の味でした。それにしても「シロギス釣は場所に依る」とよく言われていますが、実際、この事をあらためて感じた次第です。

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